先週水曜日から夕刻になると、上空に厚い雲で覆われる天候が続いている。そのため、いわゆるスーパームーンによる皆既月食(26日)の撮影は空振り三振に終わった。今日も午後6時過ぎから、黒い雲が漂いはじめた。しかし、その雲は久しく出会ってなかったほどまで夕日に染まった。
5月30日午後7時頃、桐生市にて。
先週水曜日から夕刻になると、上空に厚い雲で覆われる天候が続いている。そのため、いわゆるスーパームーンによる皆既月食(26日)の撮影は空振り三振に終わった。今日も午後6時過ぎから、黒い雲が漂いはじめた。しかし、その雲は久しく出会ってなかったほどまで夕日に染まった。
5月30日午後7時頃、桐生市にて。
青空にひつじ雲やうろこ雲が浮かぶ空模様は、自分のような雲ファンにとって何度眺めても見飽きない場面である。今朝は、久し振りに強い日差しが周囲に届いた。そして、梅雨の時季にもかかわらず、ひつじ雲で覆われる時間帯があった。
ひつじ雲を通して輝く太陽の周りには、虹色の輪(光輪)が現れた。
場所を変えて。
光輪のクローズアップ(撮影ではフィルター類を使っていないが)。
ところで、強い木漏れ日を浴びて、庭の植物が元気を取り戻した。
ヤマアジサイ(伊予獅子てまり)。このものの小振りで色が控えめな花(花房)に、わたくし達は魅力を感じている。
ネジバナ(ラン科ネジバナ属の多年草)。この時季の葉は光沢があって美しい。
植木鉢で育てているが、今年も多数の新葉が展開している。ネジバナは菌従属栄養植物である。そのため、植木鉢で、ネジバナのみを多年草として育てることは難しいと言われている。この程度まで葉が育つと光合成が盛んになるので、菌根菌の助け(共生)は不必要になると思われるが。
ひつじ雲は天候が下り坂になる予兆であると言われている。午後、当地の空模様は日差しがほとんど見えない状態に変化した。
撮影、5月24日朝。
今週もどんよりとした雰囲気が周辺に漂っている。日差しがほとんど見られない空模様のみならず、群馬県まん延防止等重点措置が16日から実施されているためである。市の広報車からは「生活に必要な場合を除き、日中も含め、不要不急の外出や移動は自粛してください」との呼びかけが室内まで響いてくる。
そのような中にあって、昨夕は束の間のことながら、間もなく梅雨入りを想わせる夕焼けが見られた(14日)。
撮影、14日18時50分頃、桐生市にて。
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示唆に富む例をとりあげていると感じたので、
朝日新聞「天声人語」5月18日、2021年(48466号)(書き出し部分)を紹介したい。
「お天気で何よりです」というように、日本語の天気はそれだけで晴天を表す。英語のウェザーはいくぶん異なっており、もともとは暴風の意味を持つという。動詞として使われると「難局を切り抜ける」の意味にもなる。天気とは本来悪いのもの。だから積極的に備える。英語にはそんな考え方がうかがえると、気象エッセイストの倉嶋厚さんが書いていた(「日本の空をみつめて」)。例年にも増して、備えと心構えが必要になりそうな今年の梅雨である。
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先週末は、当地でも黄砂の飛来によって透明感が欠ける空模様が続いた。黄砂の影響は消えたが、今日も周囲はどんよりとした雰囲気で包まれた。さて、前記事の続きとして、満月(4月27日)の画像をアップする。
尾根には厚い雲がかかっていたために、満月が木立から顔を出す場面を捉えることはできなかった。撮影対象が雲の切れ間に現れたのは19時過ぎであった。
4月の満月は英語圏でピンクムーンと呼ばれ、その名は4月にピンク色の花が咲くことに由来すると聞く。今回は、雲から顔を出した月そのものが、由来を忘れさせるほどまで、赤味を帯びていた。波長の短い光(青色系)が薄い雲によって散乱されたためである。
この画像は月が尾根から昇る前の空模様である(17時半頃、月の出の時刻は18時40分(群馬))。
これまでの画像と比較できそうな満月の姿が撮れたのは、20時頃からであった。
21時頃の満月。
ところで、当方が満月の撮影にこだわっているのは、今月(5月26日)、最も地球に近い満月(スーパームーン、20時14分での地心距離 35万7千キロメートル)において、皆既月食が起こるからだ。
食の始まりは20時09分、食の最大は20時19分、終わりは20時28分と予測されている。西日本では欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食」が見られる(国立天文台ホームページ)。
空模様次第では、いわゆるスーパームーンが赤銅色と呼ばれる赤黒い色の月に変化する過程を観察できるだろう。
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添付した画像は、10年前(2011年12月10日)での皆既月食である(スーパームーンによるものではなかったが)。
皆既食の前にて。22時56分、シャッター速度、1秒。 月の大部分が地球の本影に入っている。地球の形と大きさを想像したくなる場面である。
寒空での赤銅色の月は、心を揺さぶる絶景であった。23時14分、シャッター速度、2秒。
いつものことながら、先月も満月のときまで、数日間ほど近くの尾根から昇る月にレンズを向けた。このときは、周囲が暗くなっても青空の色が残っている時間帯に、月齢14の月が明るい顔を見せた。
幾分か赤味を帯びて満月前夜の月。尾根の木立は高さ10 mほどである。
庭では、クレマチスが蕾と花をつけていた。
この時季限定の場面として(苦笑)。
4月25日午後6時半頃、群馬県桐生市にて。
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その前日は、尾根の上に浮かぶ夕暮れ時の雲から、月齢13の月が現れた。
4月24日午後6時40分頃、群馬県桐生市にて。
今年は新緑が例年よりも美しい。とくに、雨上がり後の朝においてである。この日、渡良瀬川で赤城山を眺めた後に桐生川沿いで、朝日を浴びる新緑の山並みを撮ってみた。
朝日で浮き出る山城跡が残る城山。左端の山頂は鳴神山(980 m)である。
4月30日午前6時過ぎ、桐生市にて。