やたらとテレビなどで見た、立ち食いのステーキ屋さんのチラシが会社のポストに投げこまれていた。
どうやら、会社の近所にできたらしい。
会社の近くといっても、万世橋を南側に渡ったところ。つまり、神田なのである。
会社から万世橋までは、徒歩でたっぷり15分は歩く。ゆうに一駅分はあるだろう。
往復30分ということは、昼休み時間の半分を費やすことを意味している。ちょっとした旅、アキバを横断する旅なのだ。
その間、何人の人々とすれ違うだろうか。何人の外国人とすれ違うだろうか。そして、何人のメイドさんにチラシをもらうだろうか。
万世橋を渡ると、いきなり風景は一変する。
もう、アキバではない。
「肉の万世」のビル手前を左折すると、いきなり、その店は現れる。この「肉の万世」を素通りするところがミソだ。
「いきなりステーキ」の銀座店は、行列ができるほどの盛況だと聞いていたので、このアキバ店もさぞかし並ぶかと思ったが、拍子抜けするほど、通りに人はいなかった。
ランチタイムの「ワイルドステーキ」。300g。
スープとサラダつき。これで1,296円。
すごいボリューム。
じゅわっと油が鉄板からはじける。ステーキなんて、ひさしぶりだ。
普段は立って飲むのに、蕎麦だって立って食べるのに、なぜステーキは違和感があるのか。
立って、ナイフとフォークを使っているからか。
有無も言わさず、レアステーキ。ウェルダンて言えば、肉はよく焼きで出てくるのか。
分からない。だが、とりあえず、ご飯はおかわりした。ご飯おかわりは自由らしい。どうやら。
隣で食べている男はワインを飲んでいる。
なるほど、酒もあるのか。
まらば、今度は酒を飲みに来てみよう。
ビールは480円。
「いきなりステーキ」はわたしたちの新しいサラメシになるのか。しかし、1,296円はちょっと高い。
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