この1年で息子は急激に大人びたと思う。
毎日見ているから気付かないこともあるが、それでも大きな変化が見てとれる。まさに梅図かずおさんの名作「14歳」。
口数が少なくなり、無邪気さはなくなった。多分、これが普通なのだろうと思うのだが、近くで見ていると何とも危うい。社会にある欺瞞を嗅ぎ分ける顔立ちを時々する。
自分にもこんな時があったように思う。あの頃、つまらない大人にならないと考えていたが、結局ありふれた大人になった。
そして今回も「庭の湯」の後、「タカノフルーツパーラー」へと来た。息子ばかりでかわいそうだから、途中で娘に連絡したら、程なくして合流した。
こどもらは二人とも旬のフルーツづくしによるパフェをオーダーした。
2,000円以上するしろものである。
相変わらず高いなと思う。それでもお店は満席だ。普通のおばちゃんが一人でパフェを食べているテーブルもある。
スタンリーキューブリックの映画みたいな内装で、突如異空間にきたような非日常な世界でいただく極上のパフェ。ある意味、末恐ろしい。
自分は前年と同じ、「プリン・ア・ラモード」で攻めた。喫茶店の女王と密かに呼んでいる。
プリンとホイップ、そして糖度の高いフルーツとのコラボレーション。これはもう彦麻呂さんでなくても、「宝石箱」と言いたくなる。
ありふれた大人でも、この空間は非日常である。子どもらの目にはどう映っているのだろうか。
そして息子はこの日から、光の昼と夜の帷を行き来する15の住人となった。
なお、会計は3人で6,820円。過日の鮨よりも高いとは。
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