娘がカレー嫌いなことから、我が家でカレーが食卓に出てくることは少ない。時々、数ヶ月に一度、カレーが出てくる。
自分はもう毎日でもいいのに。
贅沢なんだね。今の子は。
ノムさんこと、野村克也さんが南海ホークスのテストを受け、合格した時、食堂でカレーを3杯平らげたらしい。「こんなにうまいものが世の中にあるのか」と。
人はハングリーでなければならない。
杉良太郎さんはカレー屋さんでバイトをしていたらしく、賄いは決まってカレーだったという。何かの対談番組で杉さんは当時を述懐してこう語っていた。毎日毎食カレーを食べていた頃、「黄色い汗が出た」と。
カレーは苦労人の食べ物なのだ。
倉本聰さんが脚本を書いたドラマ、「ライスカレー」もそうだった。カナダでライスカレー屋をやる、青春群像。いくら高校の先輩でも、そんなよく分からないところに行くかなという疑問はさて置き。案の定、「ライスカレー屋」どころではない。カレーには苦い青春がつきまとう。
子どもの頃、カレーは大人気メニューのひとつだった。ひとしきり遊んで帰る帰宅の途で、どこからかカレーの香りが漂ってくると、なんだかあったかい気持ちになれた。それももう今は昔。
我が家のカレーはルゥの素を使ったカレー。
一日目。カレーもライスも3杯ずつ食べる。
二日目。パクチーを添えてみた。もちろん、カレーもライスも3杯ずつおかわり。
三日目。朝食時の茶碗カレー。ちょっとめんつゆを入れて味変。
スパイスカレーとかなんだかあるけど、最後はやはり「バーモント」に戻るんじゃないかな。釣りがへらで始まり、へらで終わるように。
事実、インドに3ヶ月滞在した時、日本のカレーが恋しくなったもん。
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