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カレーさすらい 169 - 家カレー三変化 - 「家カレー」

2024-06-12 21:41:09 | カレーさすらい

娘がカレー嫌いなことから、我が家でカレーが食卓に出てくることは少ない。時々、数ヶ月に一度、カレーが出てくる。

自分はもう毎日でもいいのに。

贅沢なんだね。今の子は。

ノムさんこと、野村克也さんが南海ホークスのテストを受け、合格した時、食堂でカレーを3杯平らげたらしい。「こんなにうまいものが世の中にあるのか」と。

人はハングリーでなければならない。

杉良太郎さんはカレー屋さんでバイトをしていたらしく、賄いは決まってカレーだったという。何かの対談番組で杉さんは当時を述懐してこう語っていた。毎日毎食カレーを食べていた頃、「黄色い汗が出た」と。

カレーは苦労人の食べ物なのだ。

倉本聰さんが脚本を書いたドラマ、「ライスカレー」もそうだった。カナダでライスカレー屋をやる、青春群像。いくら高校の先輩でも、そんなよく分からないところに行くかなという疑問はさて置き。案の定、「ライスカレー屋」どころではない。カレーには苦い青春がつきまとう。

子どもの頃、カレーは大人気メニューのひとつだった。ひとしきり遊んで帰る帰宅の途で、どこからかカレーの香りが漂ってくると、なんだかあったかい気持ちになれた。それももう今は昔。

我が家のカレーはルゥの素を使ったカレー。

一日目。カレーもライスも3杯ずつ食べる。

二日目。パクチーを添えてみた。もちろん、カレーもライスも3杯ずつおかわり。

三日目。朝食時の茶碗カレー。ちょっとめんつゆを入れて味変。

スパイスカレーとかなんだかあるけど、最後はやはり「バーモント」に戻るんじゃないかな。釣りがへらで始まり、へらで終わるように。

事実、インドに3ヶ月滞在した時、日本のカレーが恋しくなったもん。

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