コロナ禍になって、何が気掛かりだったかといえば、「あづま軒」だった。繁盛店だから、まさか窮地に陥ることは考えられなかったが、でもお店のお母さんはお元気にされているだろうかと心配だった。
1年7ヶ月ぶり。
「あづま軒」に行くのも、怪鳥と飲めるのも。
長いブランクだった。積み重なった非日常の時間。いや、非日常がもはや日常となったような、不思議なブランク。
でも「あづま軒」は何も変わらずに、たたずんでいた。
一階は満席だったため、2階へ通され、着席したら怪鳥が現れた。2階もほぼ満席。やっぱり人形町の繁盛店は何ひとつ変わっていなかった。
瓶ビールで喉を潤し、「カリカリポン酢」(400円)からスタート。
うわぁ、もういきなり最高潮!
カリカリの鶏皮がビールによく合う。
ビールが速攻で空いて、「ホッピー」白(500円)へ。いきなり、もうフルスロットル。
そして定番の「モッツアレラメンマ」(500円)をオーダー。まさに中華つまみのシルクロード!
だけど本当のクライマックスはこれからだった。
初注文の「シューマイ」(600円)はもう感動ものだった。
一つひとつのシューマイはでかいし、お肉たっぷり。夜だけのメニューだけど、これだけのために「あづま軒」に来る価値は断然ありだと思う。
「ホッピー」の「中」を2杯飲んで、手持ち無沙汰になった2匹のおっさんは、この後暴挙に出た。
なんと、「紹興酒」のボトルを頼むのである。
「恵園」と同じ銘柄の「紹興酒」は、同店と同じ金額設定で、1,500円。安い。ボトルは2人いればすぐ空いてしまうレベルだから問題なし。
〆のつまみは「カタ焼きそば」(800円)。
これだけあれば、もう他に何も要らない。だって旨さはもう折り紙つき。あとはもうゆるゆると飲むだけ。何を食べてもハズレなし。
町中華で気兼ねなく飲む、実はこれ贅沢だなって思う。
若女将の姿が見えなかったが、お母さんはお元気そうで何より。これでコロナ禍の気掛かりが一つ解消した。ちなみに怪鳥はこの後、三崎港の新店舗に行って鮨を食べたらしい。
知らない立ち飲みを見つけちゃうと、自分も「これは行かなきゃ」となります。
大勢で飲んだ後、「じゃぁ」と別れてから行ったこともしばしば。
お腹いっぱいでも行っちゃうんですよねー。
三崎港だった店がみさき、に変わっているのを行きに発見してこれは行かなきゃ、と(笑)。
ビール、ホッピーセット、紹興酒ボトル。それでも飲み足りなかったか。
「あづま軒」に行ったら、「三崎港」に寄って帰るのがルーティンになったりして。
生ビールとハイボールを飲んで2皿食べて帰りました。
シューマイ美味かったねえ!