早足になっても、背後からする「ハロー」という声は消えることなく追ってきた。ただ、ちょっと冷静になって、その声をよくよく聞いてみると、まだ幼い子どものものであることに気がついた。立ち止まって振り返ると、声の主はまだ4歳か、5歳くらいの小さな女の子だった。痩せ細った体にボロをまとったその子に、わたしは年甲斐もなく恐れたことが恥ずかしく、少し照れ笑いを浮かべて、「ハロー」と返した。
その子はわたしを見 . . . 本文を読む
ウイスキーを一杯ひっかけて、駅へ向かった。16時にYちゃんと会う約束があり、駅前の喫茶店に移動するのだ。白楽の駅前には2軒のカフェがあるらしい。「ドトール」と「タリーズ」。いずれもチェーン系である。大きな商店街を抱えた町だから、古い喫茶店があるかと期待したけど、駅近にはなさげだったし、雨が降っていたから、充分な探索は出来なかった。
「ドトール」に入ると、ほぼ満席だった。ただ、4人掛けテーブルに一 . . . 本文を読む
6月5日(日)Workshop・さくら(小樽市手宮)のマンデリンとパンのペリカン(台東区寿)の食パン・ダンブラウン(北区王子)のホテルブレッド
こんにちは。
腰痛発生から今日でちょうど3週間。少しずつ痛みはなくなりつつありますが、先ほど12km走ってきたら、また痛みがもどってきました。
朝起きると、ほぼ痛みがないのですが、座って仕事をすると少しずつぶり返します。多分、問題は座り作業じゃな . . . 本文を読む
「山東」からの帰り道、横浜で妻と別れた。この後、自分にはもう一仕事があった。東急線に乗り換えて、白楽まで。実はYちゃんに餞別を渡しに来たのだ。一応、20年前の部下だから。未だに腹の立つことの方が多いが、それでもこういうけじめの時は、気持ちよく送り出すのがいい。そう思って、休みの日だけど、最寄駅まで出てきてもらうことにした。
約束の時間は16時。白楽駅に着いたのが、15時半前。まだちょっと時間があ . . . 本文を読む
かみさんが中華街に行きたいと言ったので、仕事をほかして行くことにした。自分としても横浜に心残りのことがあったから、それも含めて出かけた。
赤煉瓦ではドイツビールの祭典が開催されていた。ええ感じやん。
しかし実はこれが目的ではなかった。かみさんが赤煉瓦の周囲にあるガーデニングの撮影、自分はただついてきただけ。いや、厳密に言えばアシスタント。ただ、このフェスをスルーする訳にはいかないでしょとかみさ . . . 本文を読む
Yちゃんの出勤最終日、偶然なのか、自分も打ち合わせのためにS社に呼ばれた。更にこれまた偶然なのか、かつてともに仕事をしたS井さんと23年ぶりに再会した。何という因果な日か。
打ち合わせが終わり、新橋へ。Yちゃんの送別会の第三弾が新橋にて執り行われるのだ。正直なところ、Yちゃんの送別会ほもう食傷気味だった。こういうのは一回きりだけでいい。ただ、酒が飲め、うまいものにありつけるということだけがモチベ . . . 本文を読む