雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

リベンジ!できたか?「マルカリアンチェーン」

2013年05月13日 | 天体写真(系外銀河)
移動性高気圧が通過したわけではないのに、昨夜12日夜は透明度も良く
細い月も早々沈んでくれるという好条件に恵まれました。
むろん、GPV気象予報で晴れることはわかっていましたので、
早くから設営を済ませて夜を待ちました。
今回も欲張らず、メインの撮影対象を今年まだ撮っていない大物M101(おおぐま座)に決めました。
南中時刻は22時30分と、薄明終了後2時間ほどあります。
そこで前回 で、
3時間もかけた結果ピントはずれだった、おとめ座銀河団中心部
マルカリアンチェーン」 のリベンジ撮影を行う事にしました。
ただし、前回はNFD400mmレンズでの撮影だったのですが、
今回はそのあとのM101の撮影を考えてR200SS(f=800mm F4.0)で狙う事にしました。

事前に設営していたため、薄明終了と同時に撮影開始できたのは良かったのですが・・・
早い時間のため光害で空が明るく、5分でカメラのモニタが真っ白。(今回はISO2500の高感度設定のせいもあり)
どうせ2時間程度の前座だという事で、結局5分露光で20枚を撮影しました。
マルカリアンチェーン(おとめ座) DATA: 2013/05/12 VixenR200SS(f=800mmF4.0)BaaderMPCCMarkIII LPS-P2FIL 5分露光 20枚
ISO2500 Cooled60D(気温15℃ 冷却-10℃) EM-200USD赤道儀 60mmガイド鏡PHDガイディング ステライメージ7 FlatAide他
更に中心部をクローズアップしてお見せします。

意識していたこともありピントはバッチリ、オートガイドも800mm5分は余裕でOKでした。
問題は手作りグッズ3点セットで光害対策はしていたものの、やはりカブリが発生。
そんな訳で今回お見せできるようになったのは、「FlatAide」のおかげです。

はたして、リベンジできたのか?
前回f=400mmという事から、フェアではないのですが、一応比較を。
まずは、写野角の違いを
白枠=NFD400mm 緑枠=R200SS(f=800mm)
次に前回NFD400mm撮影画像の同じエリアをトリミングで拡大してみます。
ピンボケもあり、当然の事ですがクリックで拡大して比較するとその差は歴然。
ただピンボケさえなければ、優秀なヨンニッパのこと、かなりの像が期待できます。
来年、再度挑戦して見る事とします。


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本命だったM101銀河の画像処理はまだやっていませんが、
ピント、ガイドとも良好だった事は確認できています。
見かけが大きい割には、コントラストに乏しく、
これまで何度も撮影しているのですが、今ひとつ満足できていません。

雲上くもがみ
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