雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

NGC4565・めざしたのは『FAR OUT』?

2013年05月10日 | 天体写真(系外銀河)
「春の銀河」のシーズンも5月の新月期で終わりかなと思っていたたところ、
8日夜、移動性高気圧の裾野が通過してくれたため一晩中晴れてくれました。
昨日、余った時間で撮影した「遠ざかるパンスターズ彗星」を先にお見せしましたが、
本命はかみのけ座のNGC4565でした。
貴重な撮影チャンスにこの銀河を選んだ理由は、

私の一番のお気に入り写真集『FAR OUT(新潮社) の表紙を飾っている銀河なのです。
今のわたしの機材・技術で、どの程度のNGC4565の画像が得られるのだろう?

画像処理の終わったものを、表紙のレイアウトに近づけてトリミングしてみました。
R200SS+エクステンダー(合成f=1500mm)で、見た目の大きさは近づく事ができました。

トリミング前の全体画像(35%縮小)と、撮影データです。
NGC4565(かみのけ座) DATA: 2013/05/08~09am R200SS+Vixenエクステンダー(合成f=1500mm) 10分×16枚
 ISO2500 Cooled60D(冷却-15℃) EM-200USD PHDガイディング ステライメージ7 FlatAide


今回の 初めて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■  ISO感度設定 2500・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これまでのISO感度 1600  M51

*これまでずっとISO感度1600で撮影してきたものを、あえてノイズが増える高感度に設定したのは、
長焦点でのクローズアップ撮影で、長時間露光を行うと
機材のタワミと思われる追尾誤差(星像が流れる)が許容範囲を超えてしまいます。
露光時間の短縮のため初めてISO2500に設定しました。(これにより10分露光でも、ISO1600の15分に相当。)
増加するノイズの対策として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1). 露光時間が短縮になった分、撮影(コンポジット)枚数を増やす。・・・・・・
(2). 冷却により、これまで省略してきたダークノイズ減算を実施する。・・・・・・・

今回の検証結果は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ 前回M51撮影時の20分露光に比べ、星像の流れが減少している。・・・・・
○ 一枚画像のザラつき感は増えているが、コンポジット枚数でカバーできる。
(尚、ダーク減算については、作成した「ダークファイル」のISO感度が誤って400で設定されていたため、効果が検証できませんでした。)
(注)「ダークファイル」・・・・光が無くても発生するノイズで、カメラにキャップをして撮影することで取得できます。


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歳のせいでしょうが、徹夜のあとの疲れが長引きます。
撮ったものを早く見たくて、ウトウトしながら画像処理をやっても
ちっとも能率が上がりません。

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コメント (2)
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