雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

Temma2M検証の続き(土星動画撮影とNGC6946)

2015年07月16日 | 機材
新しい赤道儀 タカハシ EM-200 Temma2Mが届いてから、既に1週間が経とうとしています。
届いた翌日に運良く撮影できたのですが、その後は天候に恵まれずに、今日に至っています。
ただTemma2Mで得た新たな機能 自動導入については、本日やっと目途がつきました。
あとは台風一過で晴れるのを待つばかりです。

自動導入にむけたケーブルの自作や、苦労したドライバのインストールなど、
猛暑のなか忙しかったのですが、その辺の話は次回にでも報告したいと思います。
今回は届いた翌日(10日)に撮った 残りの検証画像をお見せします。

土星の動画撮影
( 上が北の方向 )
DATA: 2015/07/10 (左)21時13分~ (右)21時31分~ VC200L+NLV20mm SONY HDR-CX170 
録画 (左)3分43秒(1、000/6,702フレーム) (右)4分11秒(1,000/7,542フレーム)をRegiStack6で処理 タカハシEM-200 Temma2M

届いた翌日に最初に撮ったのは土星のビデオ撮影でした。
Temma2Mを購入した最大の理由 『赤経モータ回転精度の向上』 で
最も成果がわかりやすいのは大きな拡大率で撮影する惑星写真(動画撮影)と考え、
あえて雲が通過する中、南天低い土星のビデオ撮影を行いました。
ビデオカメラのモニターでは明らかに土星像が安定したことが確認できたのですが、
薄雲を透しての撮影だったせいか、処理後の画像は期待を下回りました。
月の動画撮影も含め、条件の良い時に再度検証したいと思います。

参考に5月に同じ光学系で撮ったものです。違いは赤道儀がEM-200USDだったこと。
画像掲載記事は こちら

この後撮った三裂星雲はすでに掲載 済みですが、
薄明までの残った時間でケフェウス座の系外銀河NGC6946を撮影しました。

NGC 6946 (ケフェウス座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 ) ノートリミング
( 上が北の方向 )*比較暗ズラシで星像の流れを補正
撮影DATA: 2015/ 7/ 11am 01:49’~ Vixen VC200L(f=1,800mm F) 露出20分×4枚 ISO 1600
Cooled 60D (気温19℃ 冷却 -2.5℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
高精度モータによるガイドブレの抑制により、長焦点、長時間露光での星像の流れの検証を行いました。
ガイドエラーは赤経(東西)方向のブレが目立たなくなったことにより、これまで最良の結果だったのですが、
( 画像クリックで全画面表示 )
露光40分間での星の流れです。(位置合わせなしで、そのまま比較明合成)
ガイドエラーは少なくなったのですが、鏡筒のタワみによる流れが目立ちました。
VC200L鏡筒が軟弱にできている事がわかったのは、明るいうちに設営したときに、
たまたま筒を覗いたところ 底の継ぎ目から外光が漏れていました。(アルミテープを貼った部分)
手で締めただけの鏡筒バンドで筒がつぶれていたのです。
今回の様に筒の傾きが大きく変化すると、筒のゆがみや、ミラーの傾きが変わる可能性があります。

撮影時のおりおんショットです。
赤道儀が変わっているのですが、見た目はほとんど・・

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室内で自動導入の動作検証を行ったのですが、
目標に向かってキュィーンと動く様は、まるで生き物のようです。
やっと、自動導入が可能な環境ができました。
容量の大きいAC/DCインバータと交代
こんなものでも結構手間がかかります。

500本を超えるこれまでの全記事リストは、 こちら から。
雲上くもがみ
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コメント (11)
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