雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

変わったのはダーク・フラットだけ (冷却デジカメ再検証2)

2016年03月28日 | 画像処理のはなし
下弦の月までまだ間があるということで、ひたすらダークファイルの作成を行っているのですが、
ダーク露光中に冷却デジカメがダウン(冷却による結露)してたびたび中断しています。

新しく作成しているダークファイルは、コンポジット枚数を従来の5枚から倍の10枚を基本に、
その時のカメラ内CMOS温度も記録して、よりシビアなダーク処理を目指すものです。
冷却カメラがダウンすると内部の結露が乾燥するまで時間がかかるため、作成が思うように進んでいません。

そこでカメラが回復するまでの間、作成できたダークファイルを使って以前に撮った画像の再処理をやってみました、
過去の画像の中から撮影時の条件の近いものを選んでいます
上の ひまわり銀河 部分の拡大トリミングです。
( 画像クリックで等倍画像を表示 )
同じ撮影画像から新しいダークファイルとフラットファイルで再処理した画像です。↓
背景のノイズが均一で処理がやりすくなりましたが、見た目の違いはあるでしょうか?

上の M109 部分の拡大トリミングです。
今回再処理した画像です。↓
フラット画像も新しく24枚コンポジットしたものを使用しています。

上の NGC253 部分の拡大トリミングです。
今回再処理した画像です。↓
さすがに1,2年前の画像と最近撮ったフラットではゴミの状態が変わり処理後も残ってしまいます。

今年の春の系外銀河の撮影では、新しいダーク・フラットファイルでノイズ低減を目指すほかに、
昨年までの撮影は旧赤道儀(EM-200USD)のモータ精度とガイド精度が悪く星が流れていますが、
今年は新赤道儀(EM-200 Temma2M)と新ガイド方式で大きく改善される予定です。

昨夜は室外温度で冷却した状態でダークファイルの作成を行っていたのですが、
途中でカメラがダウンしてしまいました。
点線で囲んだのが 『乾囲送兵衛』 の乾燥空気送出部です。露光中は寒いので裏口の戸はしめています。
これまでの実際の撮影時には『乾囲送兵衛』を装着していればまず大丈夫だったのに。

もしかするとビン内で目詰まりでもして乾燥空気が届いていないのでは・・
検証してみたところ、間違いなく袋内は除湿されていました。

朝方、布団の中でふと思いつきました。
実際の撮影時とは違い、乾燥空気は室内の暖かい空気が送りこまれている!
カメラのCMOS部を冷却しているのに、常に袋内に暖かい空気を送り込んでいるせいではないか?

今度、乾燥空気送出部も屋外に出してためしてみます。

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やっと春らしい陽気になってきたので、
ふきのとうをごっそり採ろうとでかけてきました。
一週間は遅かったようです。

雲上くもがみ
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コメント (4)
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