雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

去年とはちがうパンスターズ彗星

2014年05月19日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜は10時過ぎには満月過ぎの月が上ることと、GPV雲予報では薄雲あり
という事で、撮影はお休みと決め込んでいたのですが
9時過ぎに外に出たところなんとか撮れそうな北極星の明るさ。
あわてて設営し、わずか1時間余りでしたが久しぶりの撮影となりました。
撮影対象は短時間でもなんとかなりそうだったパンスターズ彗星(C/2012 K1)
ステラナビで調べたところ、おおぐま座のΧUMa付近を通過中で高度は十分でした。

パンスターズ彗星 (C/2012 K1)
(彗星核を基準にコンポジット)

(恒星を基準にコンポジット)
撮影DATA: 2014/ 5/18 21:55’~ VixenR200SS(f=800mm F)バーダーMPCCコマコレクタ
露出 3分×21枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温11℃ 冷却オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
今回のように彗星の近くに明るい星(ΧUMa 3.7等級)や目立つ銀河(NGC3877)があると、
彗星も背景も流れない画像処理が欲しくなります。
そこで昨年 に教えていただいたDSSを再度使ってみました。
荒れた画像で今回も満足いく仕上がりにはなりませんでした。
去年のDSS関連記事はこちら

実は昨年3月にもパンスターズ彗星を撮っていたので、短周期で同じ彗星が戻ってきたかと
思ってしまいました。(調べたら昨年のパンスターズ彗星はC/2011 L4でした。)

全天サーベイ用のハワイ大学のパンスターズ1望遠鏡での彗星発見が続いているようです。

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朝の散歩を今年も始めました。
退職後、家内に付き合って始めたのですが
いつのまにか私だけになりました。
今朝は山がすっきり見えていました。(f=200mm望遠ズーム)

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宝の持ちぐされ(?) ヨンニッパレンズ

2014年05月17日 | 機材
満月期につき、天体写真ブログにとってはつらい日々が続いております。
せめて下弦の月くらいにならないと春の銀河の撮影は無理。
梅雨入りが迫っている事を考えると、春物は次の新月期がラストチャンスでしょう。

先日は今年まだ出番のないサンニッパレンズの紹介をしましたが、
今回はもっと出番の少ないヨンニッパレンズの記事でしのぎます。

Canon NFD400mm F2.8
レンズ口径143mmを手製の露吸収フードでF4相当に絞って使用しています
中古品を衝動買いしたのは2年ほど前になるのですが、
使用機会が少なく”宝の持ち腐れ”状態になっております。
購入した理由は一昔前(フィルムの時代)なら、絶対手の届かない高性能大口径レンズだから。
北アメリカ星雲とペリカン星雲 (はくちょう座)
F2.8開放で撮影 2012/08/22 5分×18枚 ISO 1600 Cooled60D
サンニッパに比べると開放時(F2.8)でも星像のゆがみが少ないのが長所です。
ただ最前面に保護用の平面ガラスが2枚入っているため、ゴーストが出やすく
それが画像全体のコントラストを下げているようです。

M27 あれい状星雲 (こぎつね座)
F3.5相当で撮影 2012/07/24 3分・1分×各6枚 ISO 1600 KissDx(SEO-SP2)
F2.8開放に比べれば星像が小さくなっていますが、まだ輝星の青にじみが残ります。

せっかくの大口径がもったいないのですがその後、
輝星のにじみを抑えるため手製絞り(F4相当)で撮影する事が多くなりました。

クリスマスツリー星団 周辺 (いっかくじゅう座)
F4相当で撮影 2013/10/11am 5分×12枚 ISO 1600 Cooled60D
オリオン大星雲 (オリオン座)
F4相当+F2.8で撮影 2013/02/09 (F4)2分・1分・30秒×12枚 (F2.8)2分×6 ISO 1600 Cooled60D

サンニッパと同様にこのレンズを使用する機会が少ないのは、
天候や月明かりでもともと撮影できる夜が少なく、
たまに撮れる時はメインの20cm反射鏡筒でとなってしまうため。
それでもこの大口径で明るいレンズを生かせる場面もありました。
パンスターズ彗星を絞り開放で固定撮影。
沈むパンスターズ彗星
F2.8開放で撮影 2013/03/17 2秒×5枚(約1分間) ISO 1600 Cooled60D

サンニッパ・ヨンニッパレンズに興味のある方はこちらもご覧ください。

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”宝の持ち腐れ”があるようでは、新しい機材を
ポチっとという訳にはいきませんね。

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どんより空で撮った土星ほか

2014年05月14日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
「どんよりした夜は大気の動きが少ないのでシィーングが良い」
と聞いた事があるのですが、星も見えないような どんより は別として
明るい月や明るめの惑星の撮影では、透明度が悪くても
一応のぞいて見た方が良さそうです。

10日の夜も月の周りにモヤがかかる空だったのですが、
設営してのぞいてみたら月面のゆらぎが控えめに思えたので、
前回シ-ィング不良で没となった土星のビデオ撮影を再度おこなう事にしました。

( 左側はStack完了時、 右側はWavelet処理ほか完成画像 )
前回はビデオモニターで大きくゆれていたため、ビデオズーム倍率はやや控えめ

前回より揺れがすくなかったため、ビデオカメラのズームを最大にして録画 (ノートリミング)
共通DATA :R200SS+NLV9mmアイピース
SONY HDR-CX170で動画記録 タカハシEM-200USD赤道儀 RegiStax6
5分前後の動画から良質な3000フレーム程度をRegiStax6で処理しています。

私の撮った数少ない土星写真としては、これでも今までのBestです。
(天文ガイド6月号の表紙などと比べないでね。)

土星が上ってくるまで時間があったので、同じビデオ撮影で月面の一部を拡大撮影。

共通DATA :2014/05/10 R200SS+NLV20mmアイピース
SONY HDR-CX170で動画記録 タカハシEM-200USD赤道儀 RegiStax6
1分前後の動画から良質な300フレーム程度をRegiStax6で処理しています。
下の画像はMicroSoft ICEで4カットをモザイク結合を行っています。
(スタック処理の境界線が一部見えていますが、録画時間=スタック枚数を増やせば改善されそうです。)

撮影個所はこのあたりになります。
月の全面画像は手抜きで撮ってありませんので、同日時のステラナビの画面コピーを使用

そのあと撮った地球から離れつつある火星
( 左側はStack完了時、 右側はWavelet処理ほか完成画像 )
撮影DATAは土星とほぼ同じ
一体どこが写っているのやら? 同時刻のステラナビです。

久しぶりのおりおんショットへの登場
30秒露光のシャッターを押してから位置に着くのですが、だいたいは亡霊のたぐいが写っています。
今回は 『千と千尋の神隠し』 のカオナシで登場。


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満月期で撮れないのは仕方のない事ですが、
そうこうしている間に梅雨時が近づいてきます。
ほんとに撮れる夜が少なすぎます。

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今年も『かたてま野菜』 始めました。

2014年05月12日 | 我が家の四季
我が家の畑作りは、”今年はどこを畑にするか?”を決めることから始まります。
裏の空き地はその気になれば本格的な畑も可能なのですが、
売るほど作る気も無いので部分的に除草して耕し、毎年買ってきた土を足しています。
ご近所の畑がにぎやかになってきても、いつもはまだまだ。
遅くなってから野菜の苗を買いにいくので、売っている苗も成長していて
失敗が少ないというメリットもありました。
去年のブログを見るともっと遅かったようなのですが、
満月期に入って当分撮影は無理なので苗を買ってきて植えました。
今年の『かたてま野菜』のオールキャストです。
いつもに比べてみんな苗が小さめなのですが、大丈夫でしょうか?

去年はトマトへの水やりを控えすぎてしおれさせたり、5本植えたはずが
収穫したのは3本しか記憶にないナスなど多少のトラブルはあったものの、
きゅーり、ピーマンは食べきれないほどの収穫がありました。
多少手を抜く事もあるかも知れないけど、みんな元気で育ってね。

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月の巡りで言うと、あと一週間は撮影できそうにありません。
ただ冬と違って、みんな平等なのでストレスはたまりません。

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なぜかいつも上弦のころ(動画モザイク)

2014年05月11日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
先日の  では
半月前の月の静止画24枚をコンポジットし、3枚モザイク結合でお見せしました。

そしてその翌日7日は上弦の月だったのですが、また晴れました。
前日に撮ってるということもあって迷ったのですが、
今度は動画処理で欠け際だけをモザイクでつなぐ事にしました。
シィーングでも良ければ力が入るのですが、そのあと撮った土星がボツになるほどの・・

今回は手間のかかる月全体のモザイクはせずに、
欠け際だけをクローズアップで動画記録したものをモザイク結合しました。

1枚画像ではまったくさえないものを・・
動画処理とモザイク結合の力技で
上弦の月 (欠け際モザイク)
( 画像クリックで上・中・下に分けて拡大表示 )
DATA :2014/05/07 R200SS+純正EXT+Canon1.4X(合成f=2,100mm)
1/20秒 ISO200 EOSCMRx5クロップで動画記録 kissX2(ノーマル)タカハシEM-200USD赤道儀 RegiStax6
1分前後の動画から良質な200フレーム程度をRegiStax6で処理しています。
モザイク結合はMicroSoft ICEで14カットをモザイク結合を行っています。

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天文ガイド6月号の読者の天体写真に
近い月齢の写真が載っていました。
機材・技術の違う画像と比べて見てください。

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