『井上靖全集 第二十五巻』を読んでいます。
七百八頁。「観無量寿経」讃という小文がおさめられています。
氏は、昭和四十八年春、親鸞聖人誕生八百年慶讃法要の際に、京都大丸で開かれた「親鸞展」に足を運ばれ、
初めて国宝の『観無量寿経註』を目にして激しい感動を覚えてことを記しています。
また、その後にすぐに発行された覆刻版『仏説無量寿経一巻』求め、
書斎に十メートルの巻物をひらき、奥さん、息子さん、娘さんを呼び、
襟を正して坐ったとのことです。
web調べですが、現在、同朋舎新社からカラー版で発行されているようですが、
¥396,000との由。残念ながら、手がでません。
昨日午後、国会図書館に出かけました。
カラー版の収蔵はなく、
モノクロの『親鸞聖人真蹟集成』を見てきました。
料紙に『観無量寿経』『阿弥陀経』の経文を書写。
経文の上下の欄外・行間・料紙の裏に、善導大師の著作を引いて、
本当に細かな註記がされています。
法然上人にお遇いになった頃、その少し後の聖人勉強ぶりが感じられます。
只々、頭が下がります。
南无阿彌陀佛
*写真は、『阿弥陀経註』です。