走る凶器

2006年12月26日 | diary

屋根を打つ雨音で眼が覚めた。
この季節には珍しい、激しい雨。

午後に、家に姉が寄った。
週末に、姉が道路を自転車で走っていたら、横丁から凄いスピード飛び出してきた自転車に横からぶつけられたというのだ。
救急車で病院へ搬送され、検査を受けると骨折は無かったので安心したという。
しかし、打撲傷で全治2週間。
笑っても、そしてちょっとした動作でも、ぶつけられた箇所に響き、痛そうだった。
ぶつけた若者はそのまま逃げようとしたので、気丈な姉は痛いのも忘れて後ろの荷台にしがみついたらしい。
最近はTVで、無謀自転車の事故多発をよく取り上げている。
後遺症が出たり、亡くなる人も増えている。

どうして、あんなに馬鹿みたいにスピードを出して走るのだろう。
わたしもそんな自転車に、何度ヒヤリとさせられたかしれない。
特に、学校へと急ぐ高校生。
携帯でメールを打ちながら猛スピード。

しかし、姉がつくづく言ったのは、人通りがあるのになかなか誰も助けてくれなかったそうだ。
気を抜くと逃げられるので、警察と救急車を呼んでもらおうと頼んでも素通りし、犬を連れた夫婦は携帯を握っているのに「寒いから」などと訳が分からない事を言って足早に去り、やっと男性と中年の婦人が手を貸してくれたそうだ。
最近は係わり合いを避ける人が増えている。
人情はホント、紙より薄い。

そして、自分の身は自分でしか守れない。
わたしも気をつけよう、走る凶器にならないように。



コメント
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