母の伏兵

2010年02月10日 | diary
月曜日の午前中、いつもと変わらない様子で、母が洗濯や掃除をこなしていた。
ところが、急に左の胸が痛くなった、と私に訴えに来た。

「今までやったことの無い場所を掃除したの」と母から聞いたので、それは早々と筋肉痛が起きたのかもしれないわよと、私は笑っていたけれど…

ところが母は、今まで味わったことの無い感覚の痛みがとても気になると言う。
そこで、急遽私は母の主治医の医院へ、車で連れて行った。

胸の痛みの原因は、心筋梗塞だった。

主治医のご夫婦は専門が循環器がご専門なので、診断も早かった。
そして入院設備のある病院へということで、救急車を呼んで下さり、去年父が入院した病院へ、今度は母が入院することになった。

ステント手術で狭窄していた血管も元通りに太くなり、場所も末端に近かったので大事に至らなかったのが幸いだった。
おまけに大きな胆石も見つかった。
まぁ、それはそのままということで。

高齢なので寝たきりにならないように、心臓自体のリハビリも兼ねて、今日から身体のリハビリも始まり、1週間で退院できるそうで一安心。

今まで健康そのものの母にも、伏兵がいたということ。
年齢から考えれば、何も無かったことのほうが珍しい。

今回、思った。
両親は私が身近にいるから、何か起こってもすぐ私に対処してもらえる。
ところが、私はいつか、多分1人暮らしになる。
その時に、何かが起こったらどうしましょ?…と。

しかし、考えれば、家族が帰宅する前に自分のベッドの上で亡くなってしまった友人、家族が眠っている間に亡くなった2人の友人、1人で逝くことなど珍しい話ではない。
死はいつでも私たちと、隣りあわせだ。


だから、今のうちに楽しんでおかなければ…と、思う。
鼻先に人参をぶら下げるように、ちょっと先に。
そりゃ他人から見たら小さな楽しみかもしれないが、そんな楽しみをつくっておくのが、私の人生の楽しみ方なのだ。

その小さな楽しみも、なかなか見つけられないのが現実だけれど。

取りあえずの鼻先人参は、私の誕生日が近いので、友人たちがお祝いしてくださるらしい。

楽しみ!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする