渡辺淳一の「浮島」読んだ。この人の小説は何冊も読んでいるが、この作品は知らんかった。先月の定例会で大学時代の友人N君曰く「昔読んだ渡辺淳一の作品、読み直してるんや」とのこと。それが「浮島」だった。早速、ブックオフで調達。
物語はバツ1でプロダクションを経営する宗形健一郎(43歳)とTVでアシスタントを務める多田千秋(28歳)の恋愛話。時の経過とともに恋愛感情が錆び、2人の間に心の溝ができていく。渡辺作品の真骨頂で男女の機微が微妙に描かれている。
作品中に「幸せは現実になった時より、求めている時の方が充実しているらしく、いざかなえられてみるとさほどでもない」というフレーズがあるけど妙に納得した。あと「男と女は、疎遠すぎてはまずいが、近付き過ぎてもいけない」とのフレーズには激しく同意。
物語の半分以上が旅行先でのバリ島が舞台。おそらく1980年代の初めに書かれた小説と思う。ちょうど海外旅行が大衆化してきた時代。一緒に旅行するとパートーナーとの生活のリズムとか相性がずばり判るよね。
友達の知人で45歳のバツイチのライターと100円ショップの女店長(25歳)のカップルがいるけど・・・・。
表紙が微妙です
I waked up later than reguler Monday. I start to work at noon this week.