平安寿子の「おじさんとおばさん」読んだ。タイトルが実にユニークで思わず借りてしまった。
50代の男3人、女3人が小学校の同窓会で40数年ぶりに再会。小学校の時は勉強の出来不出来はあるが、さほど立場の違いはない。しかし40年以上も発つと置かれている立場は千差万別。
男は仏壇屋の主人、製薬会社勤務の男ヤモメのサラリーマン、ローカル局ながらアナウンサー。女は一度も結婚したことのない銀行員、美貌を持ちながらハウスクリーニング会社に勤めるバツイチ女。ワガママな姑の介護に手を焼きながら韓流にハマル専業主婦。
歳はとっても男と女が集まれば色恋沙汰が生まれるのが世の常。笑える作品だけど、おじさんとおばさんが色恋、親の介護、子供の問題に頭を悩ます姿はちょっと切ない。この人の作品読むのは3冊目だけど、これが一番面白い。
中年版・男女6人物語