本田靖春の「ニューヨークの日本人」読んだ。下北沢の古本屋で見つけた本だが、書かれたのは1970年代。元大手新聞社で特派員としてニューヨーク駐在経験のある筆者によるルポ。
1970年代前半のニューヨークに住む日本人のエピソード。駐在員、アメリカの保険会社のセールスマン、医者、ピアノバーのホステス、アーティスト、プータロー、旅行者と様々な日本人ニューヨーカーが登場。
ニューヨーク日本村にどっぷりと生活する日本人が多かったが、当時は3万人以上の日本人が住んでいたらしい。バブル期には10万人とも聞いたことがあるけど、不法滞在もかなりいるから実数把握は不可能。
当時のニューヨークは治安が悪く犯罪多発都市だったらしい。生きて行くのは命懸け。 俺が初めてニューヨークに行ったのは1985年2月14日。40日間、北米一周ツアーでサンフランシスコに次いで訪れた街。
治安の悪さは70年代とさほど変わらなかったと思う。当時は1ドルが200円以上だったし、今思えば一人で40日もアメリカをよくブラブラしてたなと。
この本の中で70年代前半のニューヨークで住んでいた日本人バックパッカーの若者達も今は還暦世代。どこで何してるんだろ?
ソーホーで暮らすアーチィストSさんが紹介されてたけど、篠崎有司男サンのことだ。息子の名前がアレクサンダー・クウカイというからおそらく間違いない。少し前だけどポカリスウェトのCMに出てた。現在は親子でアート活動やっていると思うけど凄いね。
本田氏は既に故人。70年代からピアノバーはNYの日本人に人気あったらしい