奥田英朗の「邪魔」読んだ。上下二巻の大作。二巻でなんと約800ページ! 2カ月前に読んだ「最悪」と同時期に書かれた作品で似たテイストだ。
自動車部品メーカーに勤める夫が会社の商品を横流しして不正を働くことから平凡な主婦、及川恭子の生活が一転。 些細な悪意が人の人生を変えていく。恐いねえ。
恭子がパートで勤めるスーパー「スマイル」で有給休暇を要求して裁判を起こす場面は読み応えある。
大作だけど、結構スラスラ読める作品
警察と丸暴の癒着ってどこの署でもあるのかなあ?イタリア、メキシコなどはマフィアと警察が癒着しているという話は良く聞くけど。
仇同士の九野と花岡という二人の刑事が登場するが、2人の人生模様が面白い。映画化するなら九野刑事は仲村トウルが適役と思うが・・。
奥田英朗の小説は結構読んでいるけど、先日飲んだSさんから「野球の国」が面白いよと教えてくれた。今度、読んでみよっと。あ、そうそう、タンゴのレッスン仲間のカネゴンの教えてくれた「サクリファイス」(近藤史恵)も読まないといけないんだ。