レッツゴー!花輪ジロー!

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おっぱいとトラクター~マリーナ・レヴィツカ

2012-04-04 | Book

マリーナ・レヴィツカの「おっぱいとトラクター」読んだ。海外作品読むのは「マジソン郡の橋」以来だから、1年2カ月ぶり。

何ともユニークなタイトルだが、1年前、電車の吊り広告と短い紹介文を見て俄然借りたくなり図書館予約したが、1年待ってようやく回ってきた。

舞台はイギリス・ケンブリッジ近郊の街。大学講師を務めるナジェージダ(ナージャ)の84歳の父ニコライは、2年前に妻を亡くしたが、その父が介護ヘルパーとして働く36歳のウクライナ人の巨乳美女ヴァレンチナに入れ込む。バレンチナはバツイチの子持ち。財産と就労ビザ目的と娘たちは反対するが、それを押しきって再婚。

当然、結婚生活は最初からギクシャクし、ヴァレンチナの横暴ぶりにもニコライは言われるがままに・・・。惚れた者の弱みというか、恋は盲目と言うか・・・。男って奴は・・・。

年の差、生きてきた環境の違いからくる結婚生活に対する価値感のズレも笑えるが、わずかな財産を巡り、ナージャの姉との間に渦巻く嫉妬と妬みは実にリアル。世の中、行きつくところはカネ?世の中、年の差婚流行りだが、さすがに50歳近く離れていると何を目的とした結婚?と疑いたくなる。万が一、ウチのオカンが親父より早く逝って数年後に介護で知り合ったアジア系女性と結婚するなど言いだしたらどうしよう?とふと考えてしまった(苦笑い)。

タイトルは、ヴァレンチナが豊胸美人だったこと、ニコライがトラクターを作る会社にエンジニアとして勤めていたから。原題は「a Short History of Tractors in UKRAINIAN」。直訳するとウクライナ語版トラクター小史。何の面白みもないタイトルだ。英語圏で100万部を越えるベストセラーとなり、三十数カ国で翻訳、出版されてるとのこと。日本でも結構売れたようで、マリーナは出版社の招きで一昨年、来日までしてる。おっぱいという単語を使ったネーミングの勝利。旧ソビエト、東側諸国の生活も紹介されており、ユーモア、風刺と硬派な側面が交錯する作品。映画化するとよりリアルで楽しめる作品かも。

作者は58歳で作家デビューし、この作品以外にも多くのヒット作品を世界中に送り出している。人生の実りは50代からやってくる。


ほのぼのとした表紙

昨日は列島各地で春の嵐が襲来。関東地方もJR各線が一部運休、間引き運転などで大混乱。ジローさん、走って帰るの?とおちょくられ、午後6時に会社を出た。大手町から北千住に向かい、つくばエクスプレスに振り替え乗車で南流山へ。南流山から徒歩で8時20分に自宅に到着。帰宅難民にならなくて良かった・・・。しかし凄い風だったね。

 

コメント
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