・・・小さな入江の窪みに小さな家が 勾配の急な青々とした小山を背にして 建っているのを見た時である。 他には1軒も家は見当たらなかった。 (中略) 「あの家は私のものよ」 とエミリーは言った。 イルゼは目を見張った。 「あんたの家!」 「そうよ。勿論私が所有している訳じゃないわ。 でも誰が所有していようと、あれは 私のものだと感じる家を見た事はない?」 【「エミリーはのぼる」 第13章】 |
【昔ながらの火鉢をプランター代わりに】
ちょっぴり寝坊した朝は、
とっくに太陽も昇っています。
雨戸を開けた途端に
目に飛び込む眩しい太陽。
身も凍えるような寒さの後は、
今日で3日連続の冬日和です。
ただ明日辺りからは、
そのお天気もそろそろ下り坂とか。
その上、8日頃からは
次の寒波も。どうやら春は、もう少し先のようです。
【「ビラカンサ」 〔別名:常盤山櫨子(トキワサンザシ)〕】
さて、冒頭の写真。
昨日の “アン気分に浸れる場所”
からの帰途の写真が何枚か
残っていますので今日もそちらを。
こちらは真っ直ぐに帰れば、
最短距離の所を右に曲がった道。
昨日は、「ポプラの木屋敷」 の
ポプリが切り倒された事が
思いの外ショックで、
ふらふらと、この日2回目の道草に。
こちらは、メインの道ですら
車1台がやっと・・という、
昭和の路地的雰囲気のある道。
所謂、昔ながらの道ですね。
まだ車を必要としない、
人が中心の道。
勿論、今風の家もありますが
写真のような古風な家も。
しかもこちらのお宅は、その建築は残したままで
白壁や壁板等、新しくされています。
拘(こだわ)りが、おありになるのでしょうね。
住みにくい処もあるでしょうに、こんな家が大好きな私には頭が下がります。
2枚目の大きな火鉢を利用したプランターは、
横の勝手口の所にひっそりと置いてありました。
住む人のセンスが光りますね。
クラシックな建物と火鉢は合っていますが、
あまりにも色鮮やかなブルーだからでしょうか・・
シックな色でしたら玄関先に置かれていたのでしょう。きっと。
それにしても久し振りに歩いて感じた事。
そこにあるべきものが、いつの間にか取り壊されて趣きが変わっています。
それは2階建の瀟洒(しょうしゃ)なアパートになっていたり、
元々は1軒のお宅だったものが、3軒の新築住宅になっていたり。
ここにも時代の波と言いますか・・変化の兆しを感じます。
まだまだゆっくりですが・・。
そうそう、冬空を彩る真っ赤な実、「ビラカンサ」。
南天の実などと共に真っ赤な実は、冬空に映えますね。
この辺りは、新築の家を除いてほとんどが和風のお宅。
各戸の庭にこぼれ咲く花木を見るのも楽しみです。
そう言えば梅も花芽を・・。そろそろ梅の季節でもありますね。