【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

スウィングの翼に乗って

2012-02-08 19:18:58 | 音聴箱




雪が降った。(中略)
微光が雪の中にこもっている。
雪空はあくまで暗澹あんたんとしているのに、
地上の雪あかりが、
1日のうちのどの時刻でもない、
不思議な特別な時間を照らし出している。
向こうの家の裏手の万年塀には、
雪がちぐはぐになった
コンクリートの羽目毎はめごとに留まっている。
        【三島由紀夫著「天人五衰」~「豊饒の海」第4巻
 




   昨日より一転して寒くなると
  言っていた今日。

   しかしながら起床時の気温は、
  昨日程の暖かさではないにしても
  10度は軽く越えています。

   “な~んだ” 北国の方には
  本当に申し訳ないのですけれど、
  ちょっぴり拍子抜けして。

   しかしながら気が付けば 
  こんな空。

   当然の事ながら雪が、
  音もなく降る事を知りました。

   尤も、それはほんの束の間。
  勿論、積もるなんてあろう筈もなく、
  まるで狐につままれたようです。

   そんなこんなで・・こちらの雪は、
  これまで記して来たような有様ですので、
  上記の雪景色の描写とは程遠いものになっています。

   でも、しばしその気分に浸る事に致しましょう。
  それにしても相も変わらず、三島由紀夫の文章は名文ですね。






   さて、昨日は本当に久し振り SP版でのジャズを楽しみました。
  曲目は、オスカー・ピーターソンのピアノによる、「A列車で行こう」。

   雑音だらけのものでしたが、
  それが却って古い時代のアメリカの雰囲気を醸(かも)し出していて。

   その楽譜(ピアノ)を持っていますので探したのですが、
  (確かオレンジの表紙だった筈)見つかりません。

   諦めてオルガンの楽譜を引っ張り出しました。(生憎、A列車ではありません)
  ハモンドオルガン(アメリカ製)で。(過去記事は 【こちら1.】【2.】

   尤も私の場合、こちらはクラシック用に購入したものです。
  でも、ジャズと言えばハモンドオルガンですよね。
  とは言え、ジャズなんて久々。

   楽譜を見てその通り弾いても本当のジャズではない・・
  ~なんて、やめてしまったのですが、あのまま続けていればと後悔。
  私って、いつもこうなのです。勝手に理屈をこねて納得して。

   ともあれ、楽しくなって昨夜は夜通し弾き続ける羽目に。
  今日も今からこもります。