【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

白梅慕情

2012-02-20 15:58:18 | 四季のスケッチ


【青い空を背景に出番を待つ 「梅」】











墻角数枝梅
凌寒独自開
遥知不是雪
為有暗香来
            【北宋・王安石(1021~1086) 「梅花」】

墻角しょうかく数枝すうしの梅
寒さをしのぎて独自ひとり開く
遥かに是れ雪にあらざるを知るは
暗香あんこうの来るが為なり










   






   昨日とほぼ同じ快晴の空で明けました。気温も同じ。
  ただ日中は凍てつく寒さに震えた昨日に比べ、随分暖かく感じます。

   そう言えば・・。
  この寒さのせいなのでしょうね、梅の開花が遅れています。

   借景とさせて頂いている、お隣の梅も、
  一昨年は1週間も前に、既に上の写真のように開花しています。
  (生憎、昨年は写真を撮っていません)

   これまで私は、梅に関しては桜に比べ、
  ほとんど無関心でしたが、今年ばかりは、どうやら例外のようです。

   百花に先駆け、いち早く厳寒の季節に咲く梅。
  それゆえに、昔から不屈の精神の象徴ともされて来た梅。

   今年が、稀にみる厳寒の冬ですから、昔の人々の梅の開花を待ち侘びた、
  その気持ちが余計に分かる気がするのかも知れません。

   それにしても先日の 【鶯に託した想い】 と言い・・
  気品溢れる梅の花びらと、その香気。

   今日の引用文もそうですが、床しさと高潔さを併せ持つ梅だからこそ、
  遥か1000年も前から人々を魅了して来たのでしょう。

   その引用文、早春の淡雪の中に、清らかな香りを放ちながら、
  咲き誇る梅の情景が目に浮かぶようです。
  今年は、どこか梅の名所に出掛けたくなりました。










   




   寒さに負けない・・と言えば、
  こちらのパンジー(三色菫)も双璧ですね。

   朝などは、カチカチに凍っているように見えましたのに、
  お日様が当たると、首をシャキッともたげて来ます。

   パンジーの語源は、フランス語の “パンセ”(思う、考える)が語源ですが、
  その由来の通り、物思いに耽る人の顔を連想させますものね。
  ちょっと、はにかんだような笑顔のパンジー、大好きです。