【咲いた白い花】
「みんな雪が降り出してよ」 ・・・家に帰って来たフィルが告げた。 「庭の散歩道一面にこの上なく美しい 小さな星形や十字形があってよ。 これまで私、雪びらがこんなに 美しいものだという事に気が付かなかったわ。 単純生活ではこんな事にも 気を留めるゆとりがあるものなのね。 【「アンの愛情」 第17章】 |
普段よりちょっぴり
遅い目覚めの土曜日の朝。
“ひょっとして銀世界・・?”
いつもは・・いいえ、
特に冬の朝は、
なかなか起きられなくて、
ぐずぐずしていますのに。
今日のようなこんな日は、
そそくさと・・飛び起きる
現金な私がそこにいます。
雨戸を開ける前のワクワク感・・。
何なのでしょう、この時めき。
久しく経験していないような・・。
そんな私の目にパッと
飛び込んで来たのは一面の銀世界。
見慣れた朝の景色を
一変していました。
まさに白い魔法。
それこそ、一夜にして、
あちこちに白い花を
咲かせていました。
ただ、こちらでは限定的なその世界。
その後、太陽が顔を出しましたので、
午前10時頃にはほぼ溶けてしまったようです。
ここまでたった2時間余りの出来事。
ほんの束の間と言ってもいいのかも知れませんね。
【雪の結晶のような花、「金の成る木」(別名:「花月」)】
そして雪と言えば思い出すのがこの花、
「金の成る木」 の花。雪の結晶を連想するのかも知れません。
別名は 「花月」。
「花の月」 なんて、何とロマンティッなのでしょう。
それにしても花が咲いてから既に丸2カ月。
パッと咲いてパッと散る花が多い中で珍しいですね。
花言葉の 「不老長寿」 を地で行っているような花です。
そうそう余談ですが、あのシドニー・シェルダンの遺作に、
「金の成る木」 という題名の本がある事を知りました。
名前繋がりで読んでみるのも面白いかも知れませんね。