自分たちの小さい住居から、 所謂本家の兄夫婦の家までの森の小径は、 様々の落葉の吹き溜りが積もって、 踏むとかさこそと枯葉が靴底に鳴る。 (中略) そこの部屋の壁暖炉に火が燃えていた。 森の中だけに、焚き物は豊富で、 赤松を割った太い薪が肌に脂の泡を浮かべて、 じりじりと炎を上げていた。 【吉屋信子著「安宅家の人々」】 |
昨日の昼間は、ほとんど降らなかった雨。
昨夜半から再び降り出し、朝には上がりました。
昨日以上に暖かい朝です。
暖かいとは言っても冬は冬。
雨は上がったと言いましても薄暗い室内。
おまけに上記のような暖炉の描写となりますと・・。
およそ10日振りに 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
そうそう、カフェと言えば・・。
最近又、昔ながらの喫茶店が
復活しつつあるという、
ニュースを耳にしました。
珈琲好きの私としましては、
何とも嬉しい限りです。
今日のカップは少々、使い込んで
いますが、「コレット」 の物を。
ごくシンプルなデザインですが、
たまにはいいですね。
私はなぜかこんなセピア色で・・
隠れ家的雰囲気のある、ここが好き。
今日は昔の手動式の蓄音器を
引っ張り出して来ました。
目一杯ハンドルを回して、
その戻りでレコードが回転します。
一応現役ではあるのですが、
何しろ、年代物。
その日のご機嫌次第といった処でしょうか・・。
叩いたり、又ある時はなだめ、すかし・・そうすると動き始めます。
雑音こそありますが、昔懐かしい音は健在です。
ですから遥か昔に・・想いを馳せる事は十分可能です。
~なんて。
ところで昨日の記事に関連して。
一言の言葉も発しないやり取りでしたね。言葉を発しないと言えばメール。
随分前になりますが、その歌とメールの共通性を記した筈ですが、
肝心のその記事が見当たりません。(見つかり次第、リンクします)
日本人には歌でやり取りするという、こんな DNA が刻まれているのですものね。
何だか妙に納得してしまいます。