【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

時空列車に揺られて

2012-02-27 15:45:15 | A・クリスティーの館



【アンティークな銅のポット】
 


空には一点の雲もなく、
石を投げれば石の当たる、
際どい音が響いて来そうな硬い青空である。
       【三島由紀夫著 「暁の寺」~「豊饒の海」 第3巻】


   一旦、日の出を見たものの、
  今日は時折、風花の舞う
  寒い朝となりました。

   ただ如露の水の凍結も
  ありませんし、一時の
  あの寒さではありません。
  そんな時・・。
  
   南側の窓から見る空は、
  今日も真珠色・・
  
   うんざりしたものですが、
  ふと明り取りの窓から見た空は真っ青。
  
   慌てて庭に出てみましたら・・。
  西と北の空は雲が抜けて一面の青空。そう、その青空。

   吉屋信子が “陶器の青み” なら、今日の三島由紀夫は、
  “石の当たる際どい音が響いて・・” とあります。
  期せずして2人の著名な作家が青空は、硬質なものだと。
  
   季節にもよるかと思いますが、冷たく凛とした冬の青空は、
  鋭くて、私も同様な事を感じたものです。作家の感性を思います。

   真珠色だった南の空も、お昼過ぎには青空に。
  あの雲は一体、どこに行ったのでしょう。




   さて、今日は革のトランクを
  取り出しました。
  いつか映画で観たワンシーンを真似て。

   今日のトランクは、新しい物ですが、
  年代物の古いトランクも大好きなのです。

   ポーターに2、3個重ねたトランクを
  列車に運び込ませ、私は後からゆっくり
  長いスカートの裾をつまみ上げ、
  優雅に客車に乗り込みます。
  ~なんて。

   でも、A・クリスティーの世界なら、
  きっとこんな世界。

   それと言うのも今、読んでいる
  「エッジウェア卿殺人事件」。

   あら・・「オリエント急行殺人事件」
  の方が良かったですね。

   後もう少しで終わるのですが、
  今回ばかりはポアロの
  「灰色の脳細胞」 も珍しく湿りがち。

   いつもの事ながら・・犯人らしい人物は現れては消え・・。   
  勿論、今目を付けている人物はいます。でも単なる憶測では駄目ですね。
  きちんと解明出来ませんと。さて、さて・・?