

雨は降っていないものの、重い空で明けました。
寒さは、意外にありません。昨日とほぼ同じくらい。
あの一時の寒さに比べれば、寧ろ暖かいと言っていいでしょう。
南の窓のカーテン越しに射し込む、光の一筋、二筋。
重かった空も、少しずつ少しずつ・・回復しているようです。

【横から】

冒頭の写真は、もうお馴染みの
茶系、土物の壺です。
丸いのが信楽焼で他は備前焼。
2枚目以降は私にしては珍しい、
ブルー系の洋風の壺です。
写真では、ちょっと暗くて
分かりにくいのですが、
2枚目に至っては、濃紺地にブルーの
花柄模様で実はイタリア製。
イタリアと言えば、
それこそ色鮮やかで、
トロピカルな壺を想像しますが、
こんな色合いの物もあるのですね。
どこか日本的で気に入っています。
一方、こちらの壺。

実は、コバルトブルーなのです。
紺色に見えますが・・。
この色こそ、イタリアの海のよう
ですからこちらも・・?
と思いがちですが日本製。面白いですね。
ところで、焼物の産地の苦境は既に記しましたが、
連日お伝えしている焼物研究家のロバート・イエリン。
氏は言います。
「窯元を訪ねて作品を見せて貰ったけれど、とっくり ばかり。
それはいい物であるが、売れる物を作らないと
作家も生活出来なくなっている」 ~と。そして・・。
「今の日本人は、あまりにも 簡単、便利 を求めている」 とも。
そして氏は次のように訴えています。ここでも 当たり前 。
当たり前がいかに貴重なものか・・。
つい最近、私達は身に沁みて分かった筈ですのに。
何事も失ってからでは遅いですものね。何だか耳が痛いです。
