【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

“焼物” の不思議空間 ~ その2

2012-02-26 16:35:18 | 趣味の器(壺)~その他




   雨は降っていないものの、重い空で明けました。
  寒さは、意外にありません。昨日とほぼ同じくらい。
  あの一時の寒さに比べれば、寧ろ暖かいと言っていいでしょう。

   南の窓のカーテン越しに射し込む、光の一筋、二筋。
  重かった空も、少しずつ少しずつ・・回復しているようです。



                                 【横から】
   さて、今日も昨日の続きです。
  冒頭の写真は、もうお馴染みの
  茶系、土物の壺です。

   丸いのが信楽焼で他は備前焼。
  2枚目以降は私にしては珍しい、
  ブルー系の洋風の壺です。

   写真では、ちょっと暗くて
  分かりにくいのですが、
  2枚目に至っては、濃紺地にブルーの
  花柄模様で実はイタリア製。

   イタリアと言えば、
  それこそ色鮮やかで、
  トロピカルな壺を想像しますが、
  こんな色合いの物もあるのですね。

   どこか日本的で気に入っています。
  一方、こちらの壺。 

   実は、コバルトブルーなのです。
  紺色に見えますが・・。

   この色こそ、イタリアの海のよう
  ですからこちらも・・? 
  と思いがちですが日本製。面白いですね。

   ところで、焼物の産地の苦境は既に記しましたが、
  連日お伝えしている焼物研究家のロバート・イエリン。
  氏は言います。

   「窯元を訪ねて作品を見せて貰ったけれど、とっくり ばかり。
  それはいい物であるが、売れる物を作らないと
  作家も生活出来なくなっている」
~と。そして・・。

   「今の日本人は、あまりにも 簡単、便利 を求めている」 とも。
  そして氏は次のように訴えています。ここでも 当たり前

   当たり前がいかに貴重なものか・・。
  つい最近、私達は身に沁みて分かった筈ですのに。
  何事も失ってからでは遅いですものね。何だか耳が痛いです。