【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

“焼物” の不思議空間

2012-02-25 16:28:26 | 趣味の器(壺)~その他







狭いチョコレート色の棚には造花を一杯挿した
花瓶が載っていたが、その造花は20年も
前から造花として存在していたものである。
世の中にこれほど醜悪な、感じの悪いものが
あろうとは信じられないほどだった。
「この部屋はよそよそしい ――
私にいて貰いたくないのだ ――
ここでは決して私は くつろげないわ
                【「エミリーはのぼる」 第六章】


   またもや雨となりました。
  とは言え、起床時は冷たい雨ではありません。

   今の処、それ程の寒さは感じませんが、
  この雨は寒気を伴ってやって来たといいますから、
  今晩辺りからぐっと冷え込むのでしょうね。

   紛れもなく春は、迫っていますが、
  なかなか一気に・・とは行かないようですね。
  これからも紆余曲折があるのでしょう。




   さて、陶芸産業の衰退を記したのは、
  つい昨日の事ですが、漆工芸も
  同様の現象なのだそうですね。

   という事は、日本の伝統工芸の
  危機ではありませんか。

   所謂、陶器の器は
  日本料理ならではのものですものね。

   機能性だけを重視すれば、
  大皿1枚で足りる訳ですから。

   「焼物は、
  目に見えるポエム」

  ~とはアメリカ人のロバート・イエリン。

   日本の焼物に魅せられた、
  焼物研究家ですが、
  その外国の方が日本の伝統産業の
  行く末を憂えていらっしゃいます。

   そう言えば近くの病院。
  今は知りませんが、その病院は、
  病院食の器が全て有田焼でした。

   何でも院長先生の奥様が有田焼に凝っていらして、
  その奥様のアイデア・・と耳にした事があります。素晴らしいですね。

   ふと、学校給食に使えば・・  
  ~無機質な食器より余程いいと思ったのですが・・。
  焼物の産地や、その特性を教えたりもして。

   尤も、取り扱い方、コスト、等など・・
  様々な反対意見は、必至(ひっし)でしょうけれど。

   ところで、既に何度か記していますが、器と並んで大好きなのが壺。
  そこにあるだけで心、和みます。
  丸い物、四角い物、細長い物、大小様々な物。

   人の手になる温もりと、その質感。不思議に落ち着くのです。
  上記の引用文ではありませんが、何より寛げる事が1番ですものね。

   その壺、大きな物は傘立てやテーブルに。
  中小の物も花瓶にするだけでなく結構、普段使いを。
  そうそう右斜め上の壺には、無造作にスーパーの袋などを入れています。