【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

若い真珠

2012-02-12 17:00:17 | 香る庭の花綴り












樹木は、多くの人間どもとは違って、
知れば知るほど良くなる。
最初にどんなに好きであっても、
だんだんとなお好きになる。
そして長い、長い年月、
四季の変化を通してその美しさを知った時に、
最も深く愛するのである。
                【「エミリーはのぼる」 第19章】


   



   夜明け時の、何もない快晴の空が続きます。
  今日で3日連続。いいえ、何もないって事はありませんね。

   朝、とりわけ起床時は、つい東の空に目を遣りがちですが、
  振り返った西の空には、真丸というには少々、欠けた有明の月が、
  何とも愛嬌のある顔を出しています。(来る15日が 「下弦の月」)













   さて、いち早く顔を出し、
  寒い冬の庭で孤独な独り旅を
  続けていた、匂い菫に、
  やっとお仲間が出来ました。

   ずっと俯き放しだったけれど、
  満面の笑顔でお出迎え。

   このヒヤシンスも、
  お互いに香りの良さでは
  負けていませんものね。

   東南の角のこの場所、
  植物にとっては格好な場所
  なのでしょう。

   開花のスピードの早さに
  驚いています。

   ヒヤシンスは、
  漢字で書けば 「風信子」。

   過去ログでも
  話題になったものです。

   まるで風さんちの、
  信子さんのようですが、
  その信子さん、どこか優雅な
   「深窓の令嬢」 的雰囲気ですものね。

   かと思えば・・。
  「ちょっと頭を ヒヤシンス
  ~なんて、懐かしいギャグも浮かんで来たり。

   ところで東南と言えば、
  冒頭の写真のリラの木。

   何しろ憧れの木なものですから、
  わが家で1番日当たりの良い場所を選び、
  満を持して植えたものです。

   でも、いかんせん北国の木。
  もう少し、涼しい場所に植えるべきだったのでしょう。

   一向に花芽を付けてくれません。
  とは言え、私にとっては希望の木。

   まさしく今の時期は、“今年こそ・・”
  と期待に胸膨らむ季節なのです。

   おまけに若芽だけの、ほとんど裸木に近い、
  その凛とした立ち姿にも見惚(と)れます。

   そうそう、若草や若葉の緑の事を
  みどり という事を知ったのもこんな時。
  「さ・み・ど・り」、声に出して呟いてみます。

   清々しくて、希望の風が、
  サッと吹き抜けた時のような爽快感。まだまだ寒いけれど・・
  ほら、すぐそこに近付く春の足音が聞こえて来ませんか・・?