【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋空にシルエット

2012-10-02 18:10:08 | 路傍の花~道草



【崇拝の花~「紫苑(シオン)」】


【私の中のきりん草~「背高泡立草(セイタカアワダチソウ)」】


「あれは何?」 とおびえたように、
百子が小廬山のふもとに群がっている、
濃い紅の糸屑のようなものを
指差して、言った。
それは癖の強い赤い染髪の抜け毛を
まとめたような、艶々した
曼珠沙華ひがんばなくさむらであった。
    【三島由紀夫作 「天人五衰」~『豊饒の海 Ⅳ』】
 


   1日遅れの台風一過の
  空となりました。
  気持ちの良い秋晴れです。

   萌葱色だったゴーヤの
  葉っぱも大分、黄色に
  染まって来ました。

   もうそろそろ
  終わりだと思うのですが、
  未だに収穫しています。

   今、最後の黄色い花を
  咲かせています。

   今年も、いつの間にか老いてしまって、はや10月に。
  このゴーヤの葉影の事は以前にも記しましたね。

   あれから日を重ねて来た分、影の領域を拡大して(部屋の奥深く)、
  時に踊る(揺れる)居ながらの自然のタペストリーと化して。
  私の心も踊ります。

   このように食用に緑のカーテンに、
  そして踊るタペストリーと大活躍のゴーヤ。

   来年は、もっと沢山植えてその範囲を拡大しようと、
  早くも心に決める始末です。オニも笑いますね。







【「彼岸花」】
  

   さて今日は自転車で下まで。
  今日の空は、青い空と白い雲が面白くて。

   刻々と変わる空に、思わず見とれてしまい、
  危ない、アブナイ・・。 

   一方、上から下に目を遣(や)れば・・。
  何と 「紫苑」 が咲き、(冒頭の写真)「秋のきりん草」 の代わりに、
   「背高泡立草(セイタカアワダチソウ)」 が。

   尤も、こちらでは 「秋のきりん草」 は、お目にかかれませんので、
  勝手にそのように呼んでいるだけなのですけれど。

   これらの花は春の 「さんざし」 と共に私の崇拝の花。
  勿論、『アンの世界』 でもお馴染みです。  

   そして少々、遅かったのですが、彼岸花も。
  この花、遠くからでもはっきりと分かり、
  めらめらと燃え盛る焔のような赤が独特ですね。

   1列に並んだそれは、
  まるで緋毛氈(ひもうせん)を敷き詰めたよう。

   「火事花」 とか 「火焔(かえん)花」 等の異称に納得です。
  そう言えば、今日の引用文もそうですが、
  「死人花(しびとばな)」 の有り難くない異称もありますね。

   なぜか墓地に多く咲いていますから、
  そのように言われているのでしょうか・・。
  私もどちらかと言えば、苦手な花です。