【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

厳かに高らかに秋の薔薇

2012-10-30 16:50:36 | 薔薇の追憶






その日は灰色の雲と霧で陰気に明けたが、
しかし、華やかな 緋色 と黄金で終わった。
港の向こうの西の丘の上には琥珀色こはくいろ
深みと水晶のような淡い色が立ち込め、
下は燃える真っ赤な夕日の海になっていた。
北は燃え立つ黄金色の
小さな雲が漂う鯖雲空さばぐもぞらとなっていた。 
                 【「アンの夢の家」 第9章】


   今日は少々、日光を出し惜しみした朝となりました。
  昨日より遥かに気温も下がったこんな日は、
  どうしても アン の嫌う11月を思います。

   しかしながらこの日本だって最近こそ、
  11月になっても色とりどりの花に溢れていますが、
  以前は違ったような。

   何せ、菊以外には思い浮かびませんもの。
  それが最近では温暖化も然(さ)る事ながら、
  品種改良もあって、朝顔だって未だに咲いていますものね。









   さて、秋薔薇が何度目かの開花。
  こちらは言わずと知れた・・?
  リラ版 「夢見る公爵夫人」。

   尤も何度でも、何十回でも
  その都度、魅せられてしまう
  私ですけれど。

   この季節の薔薇は、
  より凛々(りり)しく、
  美しく洗練されて。
  香りも当然、際立ちます。 

   豊潤な秋という季節の恵みを
  私は、この薔薇で実感している
  と言っても過言ではありません。

   蕾から始まったそれは、
  日毎に個性を増して行き、
  周りの秋色ともピッタリ合って。

   葉っぱも実も赤く色づく秋。
  赤い薔薇もその色をより鮮やかに
  するのも当然かも知れませんね。