【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

神様との架け橋

2012-10-29 23:21:51 | 路傍の花~道草






広々とした芝生には
巨大な樹木が立っており、
世界は偉大な親切な神が
黄金の腕で抱えているように見えた。
色付いた木の葉は
ゆっくり舞い落ちていたが、
騎士のような蜀葵たちあおい
今なお華やかに煉瓦塀を背に咲き、
ポプラは納屋への小道に沿って
白楊はこやなぎの魔法を織り成していた。
               【「炉辺荘のアン」 第34章】


   こんな空で明けた今朝。
  概ね晴れの天気になりました。
  それにしても暖かい!

   こちらでは、早くも
  「木枯し1号」 が吹いたそうですが、
  昨日同様の気温を保っています。

   昨日は雨の後も気温が
  下がらず、
  呆気に取られたものです。

   とは言え、寒いより暖かい
  方がいいですけれど。



【日本の秋】



【「溝蕎麦(ミゾソバ)」】



   さて、今日も駅からの
  帰り道、道草です。

   尤も、廻り道もしない、
  通り道ですので、あまり
  変わり映えしませんけれど。

   それでも土手の叢(くさむら)
  に咲いている野の花は、
  いつの間にか季節にふさわしい花に
  変わっているのですから驚きます。

   春の姫踊り子草や
  仏の座から夏の昼顔。

   そして野生化したコスモスや
  犬蓼(イヌタデ)とくれば、
  まさしく今の季節、秋。

   金平糖のような可愛い花、
  溝蕎麦(ミゾソバ)も今が盛りです。

   そうそう、『アンの世界』
  登場する 「ぶなの木屋敷」 ならぬ、
  リラ版 【ポプラの木屋敷】

   それは、古色蒼然たる何とも趣きのある典型的な日本家屋。
  何より真っ直ぐの木、ポプラがそびえているのが印象的でした。

   その 「ポプラの木屋敷」 が取り壊されているのに
  気付いたのは、今年の春もまだ浅い頃だったでしょうか・・。
  せめて、ポプラの木が切り倒されないようにと祈ったものです。

   今、そこには3階建てのアパート1棟と2軒の1戸建てが建っています。
  今日見ますと、新しい家には既に洗濯物が翻(ひるがえ)っていました。

   勿論、ポプラの木などどこにもありません。
  又1つ、昭和の素敵なお屋敷が消えました。