
【ひっそりとして、けれども豊かなこの季節】

こおろぎも歌を歌い収めました。 夕方になると大変冷えて来ますので、 あたしの部屋には小さな、むっくり肥えた、 卵型の、薪ストーブが入りました。 レベッカ・デューが入れてくれたのです ―― 【「アンの幸福」 最初の1年4.】 |

今日は朝から雲一つありません。
前を見上げても後ろを見ても右も左も青 ― 青 ― 青。
気持ちの良い日本晴れです。
それにしても昨夜から今朝にかけて冷えたこと!
こんな時、先日の 【毛糸の肩掛け】 が役立ったのは言うまでもありません。
こんな風に朝晩は冷えていますが、 『アンの世界』 のように、
こちらはまだこおろぎは歌を歌い収めていません。
尤も一時に比べて少なくなりましたが。
今現在も何の虫でしょう、「チ、チチチチチチ・・」。
昼間からずっと大きな声を張り上げて歌っています。
そして私は早くも湯たんぽを抱えています。



さて、今日の写真。
冒頭のそれは、庭の 「犬蓼(イヌタデ)」 のドライと昨日、山から拾って来た秋。
1日経ちましたので、葉っぱの微妙な色が消えていると心配したのですが、
幸いにも残っていて。それだけ秋が深まったという事なのでしょうね。
犬蓼は別名 「赤まんま」。そう、赤飯のような小さな花です。
「水引草」 もそうですが、小さくて繊細なこの野の花がなぜか好きなのです。
そして今日も薔薇。

いつも思う事ですが、蕾であっても堂々としていて、尚且つ品格のある花。
秋が深まり、夜間の気温が下がって来ますと、
薔薇の “赤” も、より深みを増して来たような気がします。
とは言っても、野の花(犬蓼)も紅葉した、
しかも虫食いの葉っぱだってどうして、どうして。
こんな風に薔薇と共に眺めますと、その個性が薔薇の隣で華になる・・
~なんて。