「あの開き窓の素敵なこと―― ことにあの高い玄関の上の 檐 の下にある 小さな開き窓はいいわ。 私にこにこ笑っているわよ。ご覧なさいな。 暗い屋根板を台とした 宝石のように輝いているわ。 (中略) 愛する家よ、もし私があなたの中に 住むならば、夕方にはいつもあの 西の 窓辺 に立って、誰か家へ帰って来る人に 手を振るわ。そのためにあの窓は作って あるんですもの ―― 愛と歓迎の窓よ」 【「エミリーはのぼる」 第13章】 |
今日も秋晴れとなりました。
こんな日は朝晩は兎も角、日中は暖かくなるのが
常ですが、今日などは暑いくらい。
夜になっても気温は下がりません。
ただ風が少々、強くなっています。暖かい風。
さて外出の帰り途、又々私はここに。
この場所にこんな風に佇むのも、もう何度目になるでしょう。
ガラス張りの現代的なお宅ながら、蔦が絡まり趣きのある窓辺。
その窓辺から下を見下ろせば、小川が流れています。
川縁(べり)には桜も植えられいて。
居ながらにして四季折々の風景が楽しめます。
今はまだ紅葉には早く、緑の方が大分勝っていますが、
それでも 「想像の余地」 は溢れるばかりです。
そうそう歳を取ったら、川の畔(ほとり)で暮らす・・
というのがフランス人の理想なのだそうですね。
そう言えば、アン の住む所にも必ず小川がありましたっけ。
山ほどの厳しさもなく、海のような放埓(ほうらつ)からも遠い、
穏やかな静かな暮らし。尤も私は小川より湖畔がいいな・・と。
思う事は自由ですから気楽です。