【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋に寄り添うかそけき野の花

2012-10-31 20:53:05 | 路傍の花~道草





【「藜(アカザ)」 の花&葉】


【朽ちても 「薔薇」】


「ポール・・・何て大きくなったんでしょう!
この前来た時より、
又、頭半分、伸びていますよ」
「そうなの。
僕、夜のうちに伸びる 藜草あかざそう のように
大きくなるって、リンド夫人 が言うよ」
とポールはしんから嬉しそうに言った。
                  【「アンの青春」 第27章】


   薄紫色の優しい空で明けました。意外に寒さを感じません。
  やっと夏モードだった身体が秋に順応するようになったのでしょう。
  一時など室温が21、2度でも寒さを覚えて暖房を入れていましたから。

   さて、今日の写真。
  昨日の薔薇とは対極にある花を。
  それは、この季節、話題にすらならない、かそけき野の花です。



【「藜」 & 「水引草」】

 



   そもそものきっかけは
  鳥が運んで来たらしい? 
  藜(アカザ)。

   玄関先に置いていた、
  ペチュニアの鉢に1本だけ
  芽吹いた事から。

   その鉢を庭に持って来ましたら・・。
  あちこちに生える事、生えること!

   一時は大事に育て、
  食したりもしていたものですが・・。
  (と言っても僅か1、2度)

   結局、ガーデンテーブルを置いて
  いる所だけ残して後は抜く羽目に。

   1つには格好の目隠し効果と杖にも
  なるという丈夫な枝をこの目で
  見てみたくて伸ばしています。

   リンド夫人 も言う、
  一夜で大きくなるという藜に似合わず、
  この季節の藜の何とも “かそけき姿”。(花も葉も)

   特に緑の葉っぱから、ス~ッと色が抜けたような黄色。
  そして紅葉(もみじ)のように堂々とした赤ではなく、
  控え目で、どちらかと言えば遠慮して染まったような赤は、
  しみじみと心に迫るものがあります。

   写真は、その藜に水引草も添えて。  
  もの寂しげな野の花ですが、釣瓶(つるべ)落としの秋の夕暮れ、
  時に静かに過ごす空間に寄り添える花としては、
  ぴったりのような気がしてなりません。