【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の旅立ち

2008-02-19 16:30:16 | 四季のスケッチ
   いつもの空? で
  今日も明けましたが、
  ちょっぴり暖かくなりました。

   今日は、二十四節季の一つ、
  「雨水」 なのですね。

   忍び寄る春の暖かさに
  積もった雪や氷が溶けて
  水になり、降る雪は雨に
  変わるという意味だそうです。

   ここ数年、本当に暖かかったので、
  「雨水」 と聞いても、これまでは
  別段、感慨といったものは、ありませんでした。

   と言うより、これでいいの?
  という不安の方が、大きかったものです。
  今年は、ごく当たり前に春を待つ気持ちが持てて嬉しく思います。

   暫く、そんな気持ち、忘れていましたので・・。
  でも、この当たり前に思える四季があるという事、
  本当は、凄く幸せな事なのですよね。

   


   「結局、一番、幸福な日というのは、
  素晴らしい事や、驚くような事、
  胸の沸き立つような出来事が起こる日ではなくて、
  真珠が一つずつ、そっと糸から滑り落ちるように、
  単純な、小さな喜びを次々に持って来る
  一日一日の事だと思うわ。」

                                 【「アンの青春」 第19章】

   


     上の言葉は、リラ版、『アンの中の素敵な言葉集』 の中でも、
  私の特にお気に入りのフレーズと言ってもいいでしょう。(引用②)






  




     「鶯の鳴けども 未だ降る雪に
    杉の葉白き 大坂の山」

         ~「新古今集」 後鳥羽上皇

   毎朝のように聴いている、
  『ミュージック・リラクゼーション』 からは、
  こんな短歌が、詠まれ・・。

   後鳥羽上皇って、
  晩年は隠岐の島に流されたのでしたね。

   この歌は、大坂とありますので、
  かの地の歌ではなさそうですが、当時は、
  今と違って随分寒かった事が想像されます。

   寒い、寒い・・と言いながらも、
  三色すみれは元気ですし、
  それ以外でも、彩(いろどり)豊かな花が、
  咲いています。有難い事ですね。 

   季節は、一進一退を繰り返しながら、
  冬から春へと動き出しているのでしょう。

   寒い中にも庭の植物を見ていると、
  つぶさに感じます。春は、もうすぐそこに・・。

風格ある姿~松・薔薇

2008-02-18 16:20:28 | 四季のスケッチ




   今年の冬は、一体
  どうしてしまったのでしょう。

   今日も、こんな雪化粧から
  1日は始まりました。そう言えば・・。

   昨夜も雪が降ったりやんだり。
  その晴れ間には、
  神々しいまでのお月様が顔を出し、
  思わずハッとさせられたものです。

   でも、今朝の目覚めは、
  意外に良かったのです。

   夢を見ていたと思うのですが、
  心に、ほんのり、温かいものが・・。
  こういう時に限って、全く覚えていないものなのですね。



   さて、凛とした姿としていつも話題の中心に
  している薔薇。(写真は雪を抱いた薔薇)

   今日は、もう一つ松を取り上げてみました。
  生憎、我家のものではありません。(お隣さん)

   変わらぬ姿は、松も同じですね。
  いいえ、薔薇の比ではありません。

   奇しくも今日は、着物文様の 「雪持松」
  (ゆきもちまつ) 状態になっていました。
  松の緑と雪の白が、とりわけ美しいですね。

   



   「ここの静かさは、祈りのようね。」
  「あたし、どの位松が好きか知れないわ。
  あらゆる時代の物語の中に、
  その根をぷかっと、広げているかのように見えるわ。
  時々、こっそりここへ来て、
  松たちと仲良く話すと、ほっかりする事よ。
  あたし、いつもここへ来ると、
  とても幸福な気持ちになるの。」
  
                                    【「アンの愛情」 第6章】

   


   アンの言う所の松は、「エゾマツ」 で、
  ここでの松は、「クロマツ」 と、その種類は違います。

   でも、松に神が宿ると言われているのは、世界共通のようですね。
  日本でも盆栽など、これほど親しまれている木はありません。
  それにしても松の種類って、多いですね。

   エゾマツは、ほとんど知りませんが、
  秋になると、オレンジ色の葉っぱを散らす、
  落葉から松 は、いいですね。大好きです。




【木に咲く雪の花】

居心地のいい空間

2008-02-17 16:58:00 | 四季のスケッチ




   今日も時折、風花の舞う
  寒い1日となりました。

   そう言えば、この所の
  口癖になっていますね。

   でも、本当に近年、
  経験のない寒さです。それでも・・。

   お隣の方は、
  (東北の方なのですが)
  「この位の寒さなら、ヘッチャラ!」
  ~と。さすがですね。

   冒頭の写真は、本当に素朴な“暖炉のある光景”です。
  剥き出しの壁、手作りの家具、らんぷ等など・・。このらんぷも・・。

   現代のように、お洒落で火を灯し、癒し・・なんて言うのではなく、
  生活必需品です。となると、それは、かなり薄暗い・・。

   こればかりは、『赤毛のアン』 と言うよりは、
  『大草原の小さな家』 風と、言った方がいいのかも知れません。

   でも、ここには、パチパチと勢い良く燃える薪があり、
  炉の火を中心に集まる家族や、友人達との団欒だんらん・・。
  そんな、ざわめきさえ感じたり・・。

   そして、壁に掛けてあるバイオリン。
  この部屋の主でしょうか、やおらそれを取り出し、
  軽快な曲を奏で始めると、人々は、ダンスに興じる・・。
  そんな光景が、容易に浮かんで来ます。

   そうそう、上の写真。
  敢えて 『赤毛のアン』 に拘(こだわ)るなら、ジム船長 の部屋。
  彼の部屋なら、こんな感じだったかも・・? と、思えて来ます。

   ここで、ジム船長が、ミルクたっぷりの美味しいお茶を入れ、
  アンやレスリー達と談笑している・・。
  ダンスが大好きなレスリーは、踊り・・。

   


   「私はダンスが大好きなんですよ。」

   「・・・音楽が、水銀のように私の血管を駆け巡り、
  何もかも忘れてしまうんです ―― 何もかも ――
  拍子を合わせる楽しさの他はね。
  下には床がなく、上には屋根もなく ――
  星の中を浮かび漂っているんですわ。」

                                【「アンの夢の家」 第16章】

   


   これは前述した、アンの友人、
  レスリー の言葉ですが、全く同感!!

   私は、レース編みや絵を描く事も好きなのですが、
  ともすれば、これらは頭の中で色々な事を考えてしまうのです。

   でも、音楽は・・音楽だけは、(演奏中)“無” になれます。
  一方で、ストレスの根源でもあるのですが、
  そのストレスを発散出来るのも、
  音楽でもあると、実感している・・今日この頃です。

姫鏡台で・・お姫様気分!? 

2008-02-16 17:06:16 | 心の宝石箱




   “春とは名のみ” の厳しい
  寒さが続いています。

   午前中こそ、日は射して
  いましたが、時折、
  風花もチラチラと・・。

   どうやら、日本列島を
  寒気団が、すっぽり覆い
  込んでいるようです。

   「春は名のみの風の
  寒さや・・・時にあらずと
  声も立てず・・」  



   こちらの写真は、先日も記事にしました、
  中原淳一エッセイ画集、【幸せの花束】 から。

   と、言うのも・・。
  冒頭の写真のような姫鏡台を使うのでしたら・・
  やはり着物が一番、似合うと思いませんか?

   着物と言って思い浮かんだのが上記の本です。
  それには、こんな着物がぴったり。

   昭和と言うより、「大正ロマン」 の趣さえ感じる、
  この本には、こんな挿絵がふんだんにあるのです。

   かつての日本人が、ごく普通に着ていた和服。
  写真のような和服が、特別にお嬢様しか着ないと
  いう程、高価な物ではないでしょう。

   でも、今こうして見ると、
  とても優雅に感じられるのは、なぜなのでしょう。

   それにしても・・和の鏡台には、和服までは袖を通さないにしても、
  黒髪、紅、柘植つげの櫛と言ったものがことほか、似合う気がします。

   


   “髪は、とび色に波打っており、頬は薔薇色だし、
  しわは、ほとんど目に付かなかった。
  尤もそれは薄暗い光線のせいに違いないが。
  鏡は、いつも自分の部屋の一番暗い隅に
  掛けて貰う事にしている。

   ・・・・・勿論、皺のある事は私も承知しているけれど、
  あまりはっきり目立たない時には
  その存在を忘れていられるからである。”
            
                                【「アンをめぐる人々」 2.】

   


   ある程度、年齢が行けば、誰も・・古今東西、同じなのですね。
  “たかが鏡、されど鏡” と、言った心境でしょうか・・。    

冬に香る薔薇

2008-02-15 16:22:54 | 香る庭の花綴り


 




   今日も、
  厳しい寒さとなりました。

   今朝などは、
  あまりにもの寒さで、
  目が覚めてしまって。

   その代わりに・・。
  こんな朝焼けの空に、
  出会う事が出来ましたが。

   刻々と変わる冬の空は、
  見ていて飽きません。

   早起きならではの、
  大きな特権ですね。



   そして、こちらは今日の・・例の薔薇です。
  青い空に鮮やかな赤が映えています。

   この薔薇は、もう何度も登場していますので、
  「いい加減にして・・」 と、
  言われてしまいそうですね。

   でも、昨年と違って今年は、
  これまで以上に過酷な冬ですから、
  こんなに元気なのが何だか
  信じられない気がして、つい・・。

   雪の重さに、しなりながらも耐え、
  一昨日の風には、右に左に大きく
  身体を揺らしていたものです。

   それでも、そんな事は微塵も感じさせない姿。
  いつも凛として、気品ある姿には、
  今更ながら・・惚れぼれしてしまいます。

   その上、強靭な精神力、しなやかな感性・・
  どれを取っても憧れの存在には変わりありません。

   


   「この薔薇は、大層遅咲きです ――
  他のが散った後で咲く―― 冬の寒さ全てと、
  実を結んだ冬の魂がこもっている。」

                                 【「アンの夢の家」 第38章】

   


     こちらの文章、夏と冬を入れ替えてみました。
  実際にこんな事ってあるのですね。

   植物と言えども、人間と同じように魂がこもっている・・。
  それは、常に実感している所です。

仄かな心の灯

2008-02-14 17:36:20 | リラのお気楽ユメ日記


   



   起床時は、今朝も薄らと雪化粧でした。
  それにしても、昨夜の冷えたこと!

   こちらでは、滅多に凍る事はないのですが、
  今朝は、ちょっとした水溜りにも氷が薄~く・・。

   でも、こんな冬の寒さは、
  桜の一斉開花のスイッチになるのだとか・・。
  今年は、どんな花を咲かせてくれるのか今から楽しみですね。





 
【東南の空←→西南の空】


   


   ところで、写真は我家のベランダから見た朝の空です。
  左は、いつもの空のように見えますが、右は青空。
  左と右では、全く違う空。空の大きさに改めて気付いた私です。

   さて、冒頭の写真のお花。
  今朝、そっと玄関の階段の隅っこに置かれていました。

   新聞社の袋に入っていましたので、
  新聞配達のお兄サマに間違いありません。
  その方とは・・。どう見ても、まだ20代前半の方。

   (今日は、バレンタインデーですが) 実は、今月初め、
  映画の券を持って来て下さった時に、
  一足早くチョコレートをお渡ししていたのです。

   私なんかが渡さなくても、きっと数多くのチョコが殺到しそうな、
  ジャニーズ系のイケメン。でも、日頃の感謝を込めて・・。

   新聞の集金も兼ねていらして、
  そんな時、映画や音楽の事を立ち話しを・・。
  一人暮らしとは聞いていましたが、詳しい事は知りません。

   いつも何かしら、さり気ない心遣いが感じられて、
  自然に笑顔がこぼれます。

   「笑顔が笑顔を呼び、又笑顔が生まれる・・」  
  どこかで聞いた言葉? ですが、厳しい寒さの今朝、
  仄かに灯った、でもとても温かいともしびでした。

白い魔法

2008-02-13 17:02:40 | 四季のスケッチ




   起床時、屋根には薄らと雪が・・。
  先日と違って、一旦、日の出は
  見たものの、今日も時折、
  風花の舞う天気となりました。

   ただ、(先日と違って)日射しは
  あるものの、北風が吹いているので、
  余計に寒く感じられます。

   今回は2度目ですので、
  先日程の胸の高鳴りはありません。

   それでもわくわく気分
  だけは健在です。

   雪って、どうやら童心に戻れる、
  唯一の魔法? かも知れませんね。

   


   「まるで魔法の森を歩いているようだわ。
  又、元の世界へ戻れると思って、ダイアナ? 
  もうじき、魔法にかけられたお姫様のお城に出ることよ。」
     
                                     【「アンの青春」 第21章】



   雪は、いつも見慣れた景色を瞬時に、
  幻想的な世界に変えますものね。

   ミス・ラベンダーの住む、「石の家」 に出会った、
  アンと同じような気分になるのも容易たやすい事です。

   家だって庭だって白いお城のように、
  見えない事はありませんもの。

   こちらの白い道。
  北側の坂ですので凍っていました。
  結構、急坂です。

   このすぐ先にバス停があるのですが、
  今日ばかりは、無人です。

   どうやら皆さん、遠回りを
  余儀なくされているようです。

   



   “・・・この時、初めて年齢が重荷に感じられた。
  アンは、鏡の前に行き、詳しく自分を調べた。・・・・・”

                                【「炉辺荘のアン」 第41章】

   


   私も、薔薇が好き、鏡が好きです。
  部屋中、あちこちに鏡を置いています。

   でも最近では、アンのように、
  詳しく自分を調べたりしませんが・・。

   従って鏡も単なる装飾になりつつあります。
  でも、自惚れ鏡には違いありません。(冒頭の写真)

雨の日もアン気分 ♪

2008-02-12 18:07:16 | 音聴箱




   昨日の抜けるような青空から一転して
  今日は、銀色の雨となりました。
  午後には、その雨もやみましたが・・。

   それにしても、「真っ白」 から昨日の 「青」、
  そして今日の 「銀色」と・・。

   この所の目まぐるしい空の変遷です。
  おまけに、今晩からもう一度雪との予報。

   今年の冬ほど、アン気分に
  浸れる事が、かつてあったでしょうか。

   その上、積雪もあるかも知れないなんて・・。
  しかも、こんなに短い期間に2度も・・です。

   



   “今夜は、雪になりそうです。
  あたしは、雪になりそうな晩が好きです。
  風は、「小塔や木々」 の間を吹きすさみ、
  あたしの居心地の良い部屋を一層、心地良くしております。
  最後の金色の葉が、今夜柳から吹き散らされる事でしょう。”

                                   【「アンの幸福」 4.】

   


   これは、アンが婚約時代、ギルバートに送ったものです。
  この描写からは、老いた月(11月)である事が伺えます。
  こちらは今、若い月ですが・・。

   珍しく今晩は、風が出て来る・・
  なんて言っていましたので、柳こそありませんが、
  3カ月遅れの同じような境遇に浸れるかも知れません。
  それにしても・・。

   「今夜は、雪になりそうです・・」  
  ~こんな手紙を1度でいいですから、したためてみたいものです。






写真提供 《森の時計と丘の風》


   


   さて、こうなりますと私はここに・・。
  「想像の余地」 ? を沢山持っている事を
  今日ほど有難いと思った事はありません。
  ~ナンテ。

   オイルランプに灯を灯し、机ではなく棚の上を
  「アン風」 に真似し、入れっ放しになっていた、
  「冬の旅」 のCDを取り出しました。
  (最近、こればかり聴いていたものですから)

   久し振りにベートーベン、「バイオリンソナタ」、5番、4番、9番を。
  因みに5番は、「春」、9番は、「クロイツェソナタ」 として有名です。

   バイオリンとピアノが対等に音楽を奏でているのが、楽しいのです。
  演奏は、シェリングのバイオリンと、ヘプラーのピアノで。

   ちょっと先日の映画 (4分間のピアニスト) の、
  ピアノ教師クリューガー先生気分にも・・。

   ところで、「ソナタ」 が、「奏鳴曲」 と言う事は、ご存じですね。
  他にも「プレリュード」 は 「前奏曲」、「ノクターン」 は 「夜想曲」、
  「ワルツ」 は 「円舞曲」 と・・。お馴染みのものばかりです。

   では、「フーガ」 は・・? “フーガは、フーガよ!”
  ~なんて、仰らないで下さいね。
  何と遁走とんそう曲」。ちょっぴり、ユーモラスな日本名でした。

       



優しい空

2008-02-11 17:13:12 | 旅気分・夢気分




   こちらは久し振りの青空、
  快晴となりました。
  まさにピーカンの空!

   前を向いても後ろを向いても、
  右を、左を・・それこそ
  360度、何もありません。

   それでも朝は冷えたので、
  つい3日前と同じように、
  厚手の革ジャンに、マフラー・・
  と、いういでたちで出掛けました。

   今日は、やけに重く感じたものです。
  (写真は、日の出)



   それはそうと・・(何度も言いますが)
  どこまでも青い空と
  何もない空なのでしょう。

   この所の空は、
  不安定な空でしたので、
  本当に貴重です。

   何だか嬉しくなって来ますね。
  2月にこんな空に会えるなんて。

   もし、アンならきっと目を
  丸くして驚いた事でしょう。

   



   “―― 空は、紺青に晴れ渡り、
  太陽は燦々と照り輝いて暖かい日だった。
  そよ風が牧場や、果樹園の上を
  そよそよと撫でていた。・・・・・”
 
                                 【「アンの青春」 第13章】

   


   紺青と言うより薄い青ですが、日溜まりは、春のように暖かです。
  『アンの世界』 では春の描写ですが、今日だけは、ぴったりです。
  春はもうすぐ・・そんな予感を感じさせる、今日の光景です。

ロマンティックな白い宴の後・・

2008-02-10 17:39:45 | 四季のスケッチ
   昨日は、いつも見慣れた光景が、
  すっかり雪化粧され、そこには、
  全く違う世界が広がっていました。

   何もかも静止したような・・。
  夜は夜で、雪明りがこんなにも
  美しい事も知りました。

   そして今朝も・・。
  近くの山に雪が残り、
  さながら雪国の風情。

   



   “・・・・・ 嵐は夜のうちに治まり、
  朝になると丘の人目につかない雪の窪みを
  赤い葡萄酒のように、冬の朝日が染め出した。”
         
                                  【「炉辺荘のアン」 第13章】

   



   勿論、こちらは 『アンの世界』 のような嵐なんて
  ものもなく、静かなものです。
  でも、こんな雪景色に会いますと、
  アン気分に浸るのは随分、容易たやすい気がします。



   でも・・浮かれてばかりもいられません。
  家の前の道はアイスバーン状態に・・。
 
   いつもでしたら、
  とっくに入っている朝刊も今朝はまだ。
  雪道に不慣れなのですから当然ですね。

   そうそう朝のニュースでは、
  昨日の最高気温は、3.8℃だったとか。

   道理で・・。今年一番の冷え込みだった訳です。
  因みに今日は、9℃だそうです。

   ところで雪の降ったその後の事。
  太陽のお出ましと共に、
  小さな雪崩? 
  が、あちこちに・・。

   屋根からドサッ、ドサッと凄い勢いで雪が落ちます。
  昨日は、結構長時間、降りましたのから屋根にも相当積もったようです。

   こんな現象は、私にとっても初めての事。
  庭を歩けば、ぬかるみに足を取られ、泥だらけ。
  ほんの少しですが、雪国の方の労苦が偲ばれました。



   さて、(私にとって) 
  忘れてならないのが例の薔薇・・。

   昨日は、降りしきる雪の重みで、
  低く、低くお辞儀をしていたのですが、
  今日は又、いつもの凛とした姿に
  戻ってくれて一安心。

   美しいだけでなく、強靭でもあるこの薔薇。
  あやかりたいものです。

   ただ、あんなに青々としていた、
  ラベンダーが、ここに来て気がかりです。

   雪を沢山被(かぶ)り、
  今は地面にひれ伏した状態になっています。

   早いもので、2月も10日。
  一時に比べると随分、日も長くなりました。
  庭には、まだまだ昨日の雪の余韻・・。

   黄昏の空を眺めると、紫色の雲が浮かんでいます。
  まだまだ寒さは厳しいけれど、少しずつ、
  少しずつ・・春に向かっているのですね。

   そんな希望を抱かせる、ビロードの夕闇に、
  もうすぐ・・包まれます。