【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

雪の華乱舞!

2008-02-09 16:43:08 | 四季のスケッチ




   「リ、リ~ン!!」 けたたましいベル!
  “どうしよう、指が動かない!” 
  瞬間、頭の中が真っ白になって・・。

   夢でした・・。ほっと胸をなで下ろす私。
  久し振りのこんな夢。

   ほとんど音楽とは無縁の生活を
  送るようになって、
  久しく見ませんでしたのに・・。

   先日の映画が引き金に? まさか・・。
  でも、あの不協和音が忙しく頭の中で
  鳴っていた事だけは事実です。

   そんな夢で起こされた今朝の目覚めが、
  愉快であろう筈は、ありません。

   部屋の中も暗いので、“もう一眠り・・” 
  ~なんて、思ったものですが・・。

   渋々起き出して見た窓の外は、
  今にも泣き出しそうな、どんよりした空が
  広がっていました。おまけに身を切る寒さ!!

   



   「・・・・・そういう気分になるのは、
  頭の疲れと、お天気のせいなのよ。・・・・・」
         
                                   【「アンの愛情」 第35章】

   



   アンのこんな声が、どこからか聞こえて来たような・・? 
  本当にそうかも知れませんね。



   ところで、あれは何時頃だったのでしょう。
  (午前10時頃?) 

   ふと気が付くと・・。
  初めは雨混じりの雪だったものが、
  いつの間にか大粒の雪に・・。

   見る見る間に辺り一面、真っ白い雪の花。
  起床時の少々、憂鬱な気分など、
  どこへやら・・吹き飛んでしまいました。

   いつもは静かなのに、
  子供達の歓声も聞こえます。

   雪の降る事など滅多にないので、
  余程嬉しいのでしょうね。

   連休初日の今日、空からこんな贈り物があるなんて、
  一体、誰が予想したでしょう。

   その雪は、この時間になっても、(午後4時半)ずっと降り続いています。
  こんなに長時間の雪も本当に珍しいです。

   天気予報では、夕方にはやむなんて言っていましたが、
  果たしてどうなんでしょう。

   



   2月 のある晩のこと・・・・・雪が微かに窓に当たり、
  例の途方もなく小さなストーブは、
  真っ赤に燃えた黒猫のように、
  ごろごろ音を立てていた。”
    
                                 【「アンの幸福」 第9章】

   


   先程、夕刊を取りに・・なんて思ったのですが、
  階段に相当な雪が積もっていました。
  滑りそうで、引き返して・・。何をやっているのでしょうね。

冬枯れの中の一輪の花

2008-02-08 16:49:05 | 香る庭の花綴り
 

  


   



   厳しい寒さが続いています。
  野暮用で出掛けたのですが、肌に当たる風も冷たく、
  寒さで凍えそう・・? これで一体、何℃位なのでしょう。

   今日の最高気温は8℃なのですから、
  まさか氷点下という事はありませんね。

   でも、体感温度は、もっと低く感じます。
  8℃は、ちょっと意外です。

   こんな風ですから氷点下の気温なんて、想像すら出来ません。
  今日の空も青空! と思ったら、すぐ雲に覆われ・・。
  見るからに寒空です。かと思うと・・。

   目の前の空が泣き出しそうな灰色の空でも、
  後ろを振り返ると、青い空と白い雲。
  そんな空も用意してくれて。

   普通にカメラのシャッターを押したのに、
  そこは、モノトーンの空。私の前後で全く相反する空になりました。

   ついつい・・せめて遠くに、雪を抱いた
  アルプスの山並みでも見えれば最高なのに・・。

   ~なんて、思ってしまうのです。
  見えるのは、鉄塔だらけの冬枯れの山だけなのですから。

   



   "真珠のような灰色がかった日の事をアンは覚えていた。
  周りは侘びしい茶色と紫の11月の景色で、
  雲の裂き目から太陽が差し出ている所は、
  高台や坂がそちこちに日光のぎを当てていた。"
 
                                     【「炉辺荘のアン」 第35章】

   


   今日の冬枯れの景色は、前向きなアンが唯一、
  嫌な季節と言っている、11月の 『アンの世界』 にぴったりです。

   そんな冬枯れの今の季節でも三色菫を初め、
  上の写真のような色彩のある花が、
  咲いているなんて幸せな事ですね。

追憶の中の香り

2008-02-07 17:41:54 | ハーブと香り雑学


   まだ明けやらぬ空には、
  明けの明星が一際輝き・・。

   今朝も、
  思わずブルッと来る寒さです。
  でも、これこそ紫紺色の夜明け。

   聞こえて来るのは、
  新聞配達のバイクの音だけ。

   私一人が、この空間を独占して
  いましたのに・・
  なんて、そんな事は申しません。

   でも、おかしなものですね。ましてや、我家のポストにガサッと、
  新聞の落ちる音を聞けば、ちょっとした秘密? の共有者の気分になりますもの。

   ところで、我家の庭では、まだまだ山茶花が満開です。
  言うまでもなく、椿に良く似ていますが、
  その違いは散り方だという事は、良く知られていますね。

   花ごとぽとりと落ちる椿に対して、1枚、1枚・・はらり、はらりと散る山茶花。
  最近では、その潔さに却って喝采を送る人もいるようです。

   そう言えば、椿は、「東洋の薔薇」 と、言われているそうですね。
  凛とした立ち姿もそうですし、その花びらは、本当に薔薇に似ています。

   ポプリにするので良く分かるのですが、堅さといい、その感触は薔薇そのものです。
  ただ、薔薇と徹底的に違う事。香りがありません。もし、香りがあったら・・。
  世界も変わった? かも知れませんね。

   そして、「如月の季節」 と言うと・・私は、なぜか梅の香りです。
  この香りに包まれていると、妙に懐かしく、タイムスリップしたような気分に
  なるのです。大好きな薔薇でもない、菫でもない・・梅なのですよね。

   思い出って、イメージだけかと思っていましたが、
  それに香りが加わると、それだけ強くインプットされてしまうのでしょうね。
  皆さんの記憶の中の香りは、何ですか・・?

映画 「4分間のピアニスト」 ~魂の演奏(さけび)

2008-02-06 17:20:14 | 映画の香り
    厳しい寒さが続きます。
  朝こそ太陽は、顔を出すものの、
  いつもの真珠色の空に・・。

   時折、薄日は射すものの典型的な冬空です。
  勿論、頬に当たる風も・・。

   そんな中、今日こそ・・以前から絶対に観ようと
  決めていた、ドイツ映画、『4分間のピアニスト』 
  を観て来ました。(映画のHPは、【こちら】

   この映画は、先週も記しましたように、
  (先週は日にちを間違えたのですが) 
  昨秋(11月)、中央の小劇場では既に封切られていたものです。

   待つ事3カ月、やっと地元の映画館で
  封切られる事になったという訳です。
  “弾く時だけ分かる。何のために生まれて来たか。”

   このキャッチフレーズだけでも、興味を持つには十分ですね。
  その上、ドイツが、いいえ世界中が絶賛した映画というではありませんか。
 








   



   囚われた天才的な才能を持つ少女(ジェニー)と、
  やはり傷付いた過去を持つ、老ピアノ女教師(クリューガー)との出会い。
  その天才少女は、全てに牙をむく問題児でもあります。

   二人は、反発しながら、争いながら・・時に微笑み、寄り添い・・。
  二人三脚で、ピアノレッスンに励みます。

  全編には、シューマン、モーツァルト、シューベルト、ベートーベン・・。
  多彩なピアノ曲が流れ・・。(一部オルガン)
  そして、ジャズやロックをアレンジしたものも・・。

   それにしても、微かな鳥の鳴き声と
  教会の鐘の音で静かに始まった映画・・。

   それが、いつの間にか画面に引き込まれ、
  最後まで息をつかせないものでした。

   特に、ドイツオペラ座での最後の演奏、4分間! 
  シューマンのピアノ協奏曲で始まったのに・・。

   弦を叩き、後ろ手でもピアノを弾き、
  不協和音が魂に突き刺さります。

   ところで・・静かで、穏やかな老ピアノ女教師の事。
  「私は、美しいものが好きなの。」 「音楽しか興味がないの・・」

   自分自身、日々研鑽(さん)しながら、時にお茶を飲みながら、
  静かにクラシック音楽に、耳を傾ける・・。

   過去には色々あったけれど、
  それを超越した精神力の強さに驚かされます。

   ある意味、感心させられました。
  老いても、こんな人になりたいと・・。




【朝の空】

豊さの代償 ~Ⅱ

2008-02-05 17:01:30 | リラのお気楽ユメ日記




   今日も太陽が輝く朝となりました。
  それだけで心がパッと明るく
  なり元気が貰える気がします。

   “今日こそ、
  一日中輝いて欲しい”
  ~なんて思ったものですが・・。

   概ね晴れの天気では
  ありました。

   でも、太陽は雲間から
  出たり入ったりの繰り返し。

   現金なもので、太陽が顔を出すと、
  部屋の中は、まるで春。引っ込めば冬。

   ここ暫くは、【きたあかりさん】 が、お住まいになって
  いらっしゃる所のような、サファイア色の
  空には、お目にかかっていない気がします。

   さて、冒頭の写真は、今日もアンの部屋。
  ご覧の通り、壁には薔薇を初め、
  様々なドライフラワーが所狭しと、ぶら下がっています。

   そして、いかにもカントリーっぽい、
  ブルーの戸棚の中には、沢山のキルトと籠に入った毛糸玉。
  そして揺り椅子。全て手作りの物ばかりです。

   



   “その晩も、暴風は凍てついた牧場や
  黒々とした窪地の上を、ヒューヒュー唸りを立てて飛来し、
  道に迷った者のように、幹の辺りを呻き回り、
  ガタガタ震える窓ガラスに鋭く雪を打ち付けた。
   「みんな毛布にくるまって、
  自分達の幸運を数え上げて感激しているような晩ね」”
                  
                        【「アンの愛情」 第8章】

   


   アンの前向きさは、周知の事ですね。
  でも私などの想像も出来ないような過酷な自然環境なのに、
  アンの部屋は、まるで夢のお城のようです。
  幸せも一杯詰まって・・。それは、なぜ?

   色とりどりに見えるキルトにしても、
  この時代は、リサイクル(布地)だったのでしょう。
  最初は必要に駆られて・・所謂(いわゆる)、
  生活の知恵ですね。

   今は、わざわざ新しい布を買い、それを切り刻んでいます。
  私自身がそうでしたし、それに何の疑問も持たず、
  今日に至っています。

   とは言え、キルトも既にアート化されていますし、
  それが悪い訳ではありません。物事は常に進化しますから。

   でも、文明が進むにつれ、私達はそれと引き換えに、
  何か大切な物を失って来たのではないか・・。
  その感を強くしています。例の冷凍ぎょうざ事件に関しても。

   テレビで、どなたかが言っていらっしゃいましたが、
  「ぎょうざなんて、手作りしたらいいんだよ。」

   安易に冷凍食品に頼って来ましたが、
  自分で作って冷凍にしておけば、いいのですよね。
  その手間は昔に比べれば、たっぷりある筈なのですから。

冬萌(ふゆもえ)の日々

2008-02-04 16:45:50 | 香る庭の花綴り




   今朝は、こんな太陽の
  お出ましとなりました。

   日差しが戻って来て
  喜んだのも束の間、雲が・・。

   又、パ~ッと明るく・・。
  相変わらずの気紛れな
  冬空が、続いています。

   そして今日は、立春ですね。
  すっかり葉を落としている木や
  草花も注意して見ますと、
  もう小さな芽が・・。

   まだまだ寒さは厳しいけれど、
  着々と春の準備を整えつつあるようです。







  
【ベルガモット】・【ツリージャーマンダー】・【金魚草】




   先日もお伝えしましたが、
  この寒さにも元気一杯なのが、
  このラベンダーです。

   今年は、薄紫色のこの花の芳香で、
  クラクラするのが? 私の夢なのです。

   そしてベルガモットに、ツリージャーマンダー。
  ベルガモットや金魚草は新芽です。

   金魚草のように何もしないのに、
  勝手に種がこぼれ、咲いてくれるって、
  本当に有難いですね。

   ところで、外では香りを
  あまり感じなかった三色菫(すみれ)。

   先日、花瓶に挿し、その香りを実感した事も
  あって、今日も手折って来ました。

   アレッ!? 先日と違ってあまり香りを感じません。
  特に黄色には、ほとんどと言っていい程・・。

   ところが、ワイン色と紫色には、しっかりあります。
  でも、同じワイン色でも、ほとんどないものもあって。
  どうやら種類によって違うようです。

   それにしても、俯いているばかりいる三色菫。
  こんな小さな花瓶がお似合いです。

   取り敢えず、テーブルの上に置いてみましたが、
  一気に優しさに包まれました。

   紫色の菫は、私の手元に・・。
  一足早く、春の香りで満杯です。

薔薇慕情

2008-02-03 17:11:43 | 香る庭の花綴り




   雨音で目覚めた朝ですが、
  その後は、お日様も・・。

   そのまま晴れるのかと思いきや、
  天気予報通りとなりました。

   ただ寒くなると聞いていましたが、
  思った程? ではありません。

   ここでも、心の準備が
  出来ていたからなのでしょうね。
  ただ、冷たい雨に変わりありません。

   ところで、今日は 「節分」。節分と言えば、豆撒き。
  「鬼は外、福は内・・」 と、大声で豆を撒きながら、
  鬼を追い払ったものです。今では、そっと・・。

   でも、この鬼、鬼とは怖いものに違いないけれど、
  なぜかユーモラスですね。(~『美人の日本語』 より)

   確かに 「鬼の撹乱(かくらん)」、
  「鬼の目にも涙」、「鬼の居ぬ間に洗濯」 等など・・。

   ユーモラスな諺(ことわざ)も並びます。
  昔の人は、絵で見ると怖い鬼にも、
  少なからず優しさを見せていたようです。
  何だかほっとしますね。

   冒頭の写真は、今日も例の孤高の薔薇です。
  今では、思い切り背伸びをしなければ、
  写真も撮れなくなった程、その背丈を伸ばしてしまいましたが、
  未だにこうして咲き続けてくれています。

   風に、その細い身体を左右に揺らしていた事もありました。
  つい先日は、純白のヴェールを薄らと羽織り・・。

   今日は今日で、輝く真珠の涙・・。その楚々とした姿・・。
  何もかもが、絵になる薔薇。あやかりたいものですね。

   それにしても、たった一輪の薔薇ですが、凄い効果ですね。
  でもそれも、もう一輪の同様の薔薇が、既に花開いてくれたからこそ、
  現在の、この余裕があるのだと思うのです。

   



   「・・・奥さん、あの新しい レースのテーブル掛け 
  を使うのに、こんないい機会はありませんよ。
  あんな物は、グレンでは見たことありませんから、
  きっと大評判になるに違いありませんよ。・・・」
   “誰一人、百番の糸で編んだ5インチもの幅の、
 クローセ編みレース を飾りに付けた、
  エプロンを持っている者はいないと思うと、良い心持だった。”
           
                              【「炉辺荘のアン」 第34章】

   


   一方、もう一枚の写真も、相変わらずアンの部屋を・・。
  戸棚の硝子の向こうには、目隠しと装飾を兼ねて、
  方眼編みのレース飾りが・・。

   ↑ の会話でも十分、想像出来ますが、
  レースは生活の一部になっていたようです。
  それにしても、何とも優雅な会話です。

豊かさの代償

2008-02-02 16:42:29 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)




   今日は、こんな真珠色の
  空で明けました。

   と言っても、とっくに陽は
  高くなっていましたが・・。

   太陽の光はあるのですが、
  その陽射しは、
  とても弱々しいのです。

   今日も寒い朝。
  そして、案の定、
  日中の気温も上がりません。

    こんな寒さにも、
  もう慣れっこになってしまったような・・。

   さて冒頭の写真は、今日も 『アンの家』 の台所です。
  マリラが腕を振るったであろう、台所の片隅。

   木杓子に大きな木のチェスト。
  そして、さり気なく、カナダのメープルリーフの敷物。
  いつも思うのですが、手作りが当り前の時代だったのですね。



   一方、2、3日前から巷で
  騒がれている、
  「冷凍ぎょうざ」 の農薬問題。

   ぎょうざを買った事は、
  ありませんでしたので、
  他人事のように思っていたのですが、
  それでも 「JTフーズ」 の物は、
  この2点ありました。

   幸い、対象商品からは
  外れていましたが、
  原産国は中国となっています。

   そうは言っても、パッケージは
  日本の物ですし、てっきり材料を輸入して、
  日本で加工しているものとばかり思っていました。認識不足です。

   冷凍食品への過大な思い込み。
  凍らせているのですから所謂、菌は死に、安全・・
  と、いう思い込みが、根底にありました。
  でも、中毒症状を起こす程の薬品とは、論外です。

   それにしても、相変わらずの危機管理の甘さ。
  千葉の件は、昨年末と言うではありませんか。

   あの時、すぐに情報を公開し、徹底させれば、
  今回の事は、なかったと思うのです。

   この所、気象もそうですが、“まさか!” 
  と、いう事が立て続けに起こっています。

   そろそろ個人的にも、危機管理を
  徹底させなければならないのでしょうね。

   考えさせられた、それも非常に、
  ショッキングな出来事でもありました。

   翻ってアンの時代。自給自足の毎日です。
  今より遙かに人々は大変だった時代。
  でも人々は、なぜか、とても豊かです。一方・・。

   料理も洗濯も大幅に時間短縮され、
  時間はたっぷりある筈なのに、相変わらず時間に追われ、
  寧ろ余裕がなくなってしまったように感じる現代。
  一体、どうしたのでしょう。色々、考えさせられる問題です。

幸せは心の中に・・♪

2008-02-01 17:20:54 | 心の宝石箱




   連日の寒空が続きます。
  でも、様々な表情を見せる
  冬の空は見ていて飽きません。

   朝、昼、晩・・一日に一体、
  何度空を見上げるでしょう。

   空があるから頑張れる人って、
  私同様、多いのでしょうね。

   いつの間にか季節は巡り、
  暦は 2 月。

   2 月と言えば、如月(きさらぎ) 
  ですね。声に出して呟いてみます。

   言葉の響きも漢字も、
  美しい言葉ですね。

   それと共に、2月という季節、
  私にとっても好きな季節の一つになっています。

   日脚が一日、一日、長くなるのが感じられ、
  寒さの中にも仄かに・・本当に何気ない“春”を
  感じたりして、心時めく季節になっています。

   “春を待つ・・”ここでの “待ち” は、希望のある “待ち”。
  こんな “待ち” なら・・悪かろう筈はありませんね。









   


   さて、今日は、こんな本を取り上げました。
  目にも新しい、ちょっとレトロな挿絵が、ページを飾ります。
  その本は、中原淳一の 『幸せの花束』。

   以前にも取り上げましたので、今回は2度目になります。
  (以前は、【こちら】
  戦前から戦後すぐの日本女性の姿が、偲ばれます。

   パラパラッと、めくって見ただけでも、
  なぜか気品が感じられるこの本。

   “あの頃の良家の子女は、こんな育ち方を・・
  こんな暮らし方をしていたのか・・”
  思わず襟を正してしまう、そんな本です。

   「暮らしを楽しく美しく」 「あなたの身の周りから幸せを」
  「言葉が作る私達の幸せ」 「風に乗って来る思い出」


   素敵な言葉のエッセンスが、
  全編に散りばめられています。そして・・・

   日本語って、こんなに美しい言葉であったのか・・
  と、再確認をさせられる本でもあります。

   


   “「美しくなる」 と、いう事は
  他人に美しさを見せびらかす事ではありません。
  決して贅沢な事をするというものでもありません。
  着飾ったり、お化粧したりする事は忘れていても、
  身だしなみだけは、いつも心がけて欲しいものです。

   身だしなみの本当の意味は、自分の醜い所を補って、
  自分の姿がいつも他の人々に快く感じられるように、
  他の人があなたを見る時に、
  明るく和やかな気持ちになるための
  ものだという事を忘れないで下さい。”
  1956.5月号