えごの花

我が家の玄関横にあるエゴの花が咲きました。



今から15年ほど前に

前橋の嶺公園を散歩していて、

ふと、ため息をついて見上げた時、

頭上にあったのが

私とエゴの木の初めての出会いでした。


陽に透けて見える葉脈の美しさと、
小さな黄緑色の音符のような実に思わず

見惚れました。


調べてみると、

それはサポニンを含むことからシャボン玉の木とも言われ、

食べるとエグいので「エゴの木」という名がついたと書いてありました。


初夏になって白い花が咲いているのを見た時は、

かじるとエグいけれど、実もつけるし花も咲く…というこの木を

自分の事務所のイメージにしようと決めました。(^^;;


画像を入れた名刺を渡すと

「これなに？」と訊かれ

説明すると、

みなさん一様に笑ってくださいました。



そして、今日また新しいネタを仕入れました。


エゴの花が下を向いているのは簡単に蜜を吸えないよう

強い蜂にだけチャンスを与えているのだそうです。

そして、実は色付かないため、
よく見ないと気づかないほど地味ですが

それでも気づいてくれる賢いヤマガラだけを誘って、

種子を運んでくれるのを待っているのだそうです。


木が、選んでいるのですね！


(ますます気に入ったぞ！エゴの木よ‼︎ )


初心忘るるべからず…


今度作る名刺には、また画像を入れましょう。


迷い道 見上げてみれば えごの花



2015年 初夏

清水 由美