日本オペラ協会総監督を務められた大賀寛先生が、亡くなられました。
数ヶ月前、声楽家の知人のFacebookで
久しぶりに元気な御姿を拝見したと思っていたのですが…。
大賀寛先生には、
十数年前、新国立劇場で創作オペラに出演した際に
稽古場でソリストや藤原歌劇団の方々と共に
合唱団の一員として、ご指導を受けたことがありました。
とても厳しくて、妥協を許さず
言葉の一つ一つが、聴き手に正しく伝わるように正確に発音すること、
それに加え、
言葉の持つニュアンスについても、
より繊細な表現ができるようにと、歌い手の一人一人に細かく要求されていた事を思い出します。
私は声楽家ではありませんが、
言葉を扱う仕事をしている者の端くれとして
日本語を正しく発音し、
その言葉の持つ意味を正確に伝えることの重要性と責任を感じたものです。
あのレッスン以来、
日本語の発音についての意識が変わった…と認識しています。
先生の教えを、もう一度読み返してみるつもりです。
大賀寛先生、ありがとうございました。
どうか、ゆっくりお休みください。