音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

こどもたち

2009-03-11 22:00:05 | 子ども

軽いアスペルガーの3年生のAくん。
今日は、旅行ごっこ、
「パリに行ってきま-す。」運動場を一周して「ただいま帰って来ました。」
「パリはどうでしたか?」
「なんか塔があった。」
「えっと、エッフェル塔かな?」
「うん、そうなの。じゃあ、次ロサンジェルス行きます。」
「いってらっしゃい」
「ただいま」
「ロサンジェルスはどうだった?」
「うん、ビルがいっぱいだった。」
「つぎはね、その旅行シリーズは終わってね。台湾、中国とえっとなんだっけ。」
「韓国?」
「ちがう。」
「ああ、えっとそうだったオーストラリア、台湾、中国、オーストラリア行ってきます。」
楽しかった。旅行ごっこ。

それから、泣き虫のBくん一年生。
「えーん。」とぼろぼろ泣きながらやってきました。
「どうしたの?」
「〇○ちゃんが、いやなこと言った。」
「いやなこと言われて悲しかったの?」
「ジャングル鬼いれてくれないって。」
「そう、仲間に入れてもらえなくて悲しいの?」
「うん。」
一緒に行って欲しいというので、行くと、3人で遊んでて「だって、あそぼっていってないもん。」
「じゃあ、あそぼっていったら、いれてくれるの?」
「うん。」
「あんなこと言ってますけど、どうする?」
「あそぼ。」
「いれたれへん。だってなぁ、こいつすぐ泣くから、ゲームになれへんねん。」と口々に言います。
「あそぼっていったらいれてくれるっていったのに、入れてくれないなんてひどいと思うわ。どうする?」
「もういい。」
それから、他の子達を誘って、一緒にボールで遊んで、アメリカンドッジボールして、サッカーして、投げあいっこして、帰ろうとしたら、いきなり、
「先生、ぼく、この学校たのしくなってきたわ。」
「そう、たのしくなってきたの。よかった。」
「うん、よかった。」

担当のダウン症の5年生の男の子Cくん。
みんなとボール遊びをしていて、女の子が「入れて」といってきたら「いや。」
「なぜ?いれてあげようよ」
「もう、Cくんなんかきっしょい。きらいや。」と女の子は腹を立てていいます。
そうなると、Cくんはてこでも動きません。
「仲間はずれにされて、さびしいの?でも、きっしょいとか言われたら、怖くなって余計一緒にあそべないかもしれないよ」
「いいよ。Cくんのこと、おとうさんにいったるねん。お父さんは強いし、たたいてくれるわ」
「大人が子どもを叩いたら虐待だよ。仕返ししたい気持ちになっているの?」
「だって、C君がわるいんだもん。」
そっぽをむきあっったまま、Cくんのお迎えが来てしまいました。
お母さんの前で、女の子は「今日、Cくん私のこと仲間はずれにした」
「そんなわるいことしたん?」
「そう、Cくんはとっても今日は良い子でしたよ、でも、そのことだけが先生も残念だったわ。」
「そんなことしたらあかんやん。」お母さんが言うと、すぐにうなだれて、「もう、仲間はずれにしない?」というとこっくりうなずいてくれました。
「ありがとう、先生、わかってくれてうれしいわ。あとで、あの子にも言っておくね。」

子ども達のおかげで、良い一日でした。心が温かい