4年生のダウン症のA君とは、私の勤務は今日が最後。
2年生のBさんとも一緒にボール遊びに、鬼ごっこ、紙飛行機競争に、サッカー。
C君が「入れて」と来たら、「いや」
怒ってうなるC君を怖がって、逃げて、おやつの時間だというのに、今度は廊下に座り込んで動きません。
「C君、こっちに来て、A君と話ししよう。」というと、C君も涙をためてしまいます。
「怒らないよ、こっちに来てお話してくれないかな?」
Bさんが「A君が入れてあげるって言ってんのになんか、怒ったねんで。」
「C君、どうしたの?」やっとこちらに来たC君に声をかけると、「A君に入れてって言うたら、入れたれへんていわれてん。」「違うでいれたるっていってたで。」とBさん。「Aくんは入れたげるっていうたん?」「ううん」「入れたれへんっていうたん。」「うん。」
Cくんに「入れたれへんって言われて悲しかったの?」「うん。」
「Aくん、Cくんがうなったから怖かったのかな?」「ううん。」
「いややったんかな?」「うん。」
「そう、いややったん。」というと、Aくんは私に抱きついて泣きました。
Bさんが「Aくん、先生と二人だけで遊びたかったんとちがうん?」
すると、余計にくっついてきて、離れません。
「そう、先生と二人であそびたかったん。」
「うん」
すると、私に抱きつきながらやっと立ち上がって、部屋に入りました。
Aくんとおやつを食べていると、前に座っていたD君が「先生、A君にくっついてこられて、うれしい?」
といいます。「なんで?」「A君に頼りにされて嬉しい?」
「う~ん…。うれしい。でも、Aくんがいろんな子と楽しく遊んでくれたらもっとうれしいなぁ。」
今日で私が、Aくんに出来ることはおしまい。これでよかったのかどうか?いつまでも気になるだろうと思います。