世界が、荒々しい方向に漕ぎだそうとしているように見える中で、愛を選び続けるのは本当に困難です。
非暴力の民主化運動をしたガンジーは、後世の人はこのようなことがあったということを信じないだろう。と言っています。
しかし、ガンジーだけではありません。今までに、暴力を選ばずに世界を変えた人は歴史にたくさんいます。
終戦を知らずにジャングルを何十年もさまよっていた小野田さんは、上官の命令がなければ、戦いを止めないという戦時下命令システムを守り、発見されて上官から命令をとかれるまで戦時下にずっと、いました。
戦争が人の見え方の問題であるということを、この事実はあぶりだしています。
何十年の間、一人の敵兵を見ずして、なお、孤立を選ぶ心。
見事な戦時下教育の結実。
情報は全て戦いのために使われます。
暴力によって対人関係を解決することができると信じている子どもを見つけたら、誤りをただし、一刻も早く教育しなければなりません。
時が経てば経つほど、問題は複雑になり、深刻さを増して来るからです。
その道のりは困難なものになるでしょう。
愛するということは、一般に思われているほど簡単なことではありません。
人類はみな未熟。
振り上げた拳を降ろし、復讐を諦めることほど、勇気のいることはないのです。
心からの仲間には、後ろに武器を隠し持っていてはなれないのです。
命懸けで握手すること、信じることほど難しく、勇気のいることはないのです。
そして、それだけが、この世界の人々を守る唯一の方法なのです。