昨日はKさんと、とっておきの音楽祭の打合せ。
午後、久しぶりにKさんのお宅に行きました。
サンプラザ3号館前、屋外なので、ピアノが使えません。Kさんの電子ピアノを持ち込みます。
クライスラーの美しきロスマリン、ドボルザークのユーモレスク、メンデルスゾーンの春の歌をやってみたら、本物のピアノに比べて音の立ち上がりが遅い。けれどその分、Kさんが丁寧に弾いてくれるので、優しい感じになって、曲の雰囲気にはあっています。
「行ける、行ける。」と言うと、Kさんが、「電子ピアノだけでは、こんな感じにはならないのよ。アンプを良いのを使ってるから。マイクもつけてみる?たぶん、雑踏の音がするから、つけたほうがいいよ。」
「マイクを通してしたことがあまりないから、どんな感じかよくわからないわ。」
「今、つけてみたら?」
ということで、やってみたら、生音とはやはり違いますが、アンプのせいか、そんなに違和感はありません。
ボルンのカルメンのハバネラと、ジプシーの歌を演奏してみたら、こちらは、なんだかちがいます。
つくられたピアノの音の立ち上がりが少し遅く、残響が短いせいです。
「音変えてみようか?」
Kさんと、ピアノの説明書を取り出して、いろいろ試してみます。
rock pianoというのが、立ち上がりが速い。
「これでもいいかも。」
「これなんかどう?」と、koto や、nilon guitarなどなど試してみたら、harpが立ち上がりが早く、残響が長めで、ちょっとジプシーギターのような、怪しい感じもかもしだして、カルメンの雰囲気が出ます。
「それがいいよ。どんなにやってもピアノだと、本物のピアノには、かなわないから。電子ピアノを活かすものを作った方がいいかも。」と私。
「小品の方もかえてみる?」と、Kさん。
春の歌は、ハープシコードが、初めの和音のシャランとしたところが、ピアノよりずっと華奢で繊細になって活きてきます。
クライスラーは、band neon。パリの路上のバイオリン弾きの感じがでます。
ユーモレスクは、やはり、弦楽器かと思って、cello や violaを試してみました。音色はあっていますが、音の立ち上がりがとにかく遅くて、演奏しにくい。
それでは、木管楽器かとクラリネットにサックスをしてみましたが、音の頭がなさ過ぎて気持ち悪い。
「音色はこんな感じなんだけど・・・。電子で作った管楽器と、弦楽器では、音の立上りがだめなんだ。きっと思いもつかない物がいいんだよ。」
おもいついて、marinba をやってみたら、音色は弦楽器と木管のあいだのようでバッチリ、音の立ち上がりも良い。ところが残響がなさすぎる。しかし、そのあたりで時間がなくなってきました。
「時間ないな。考えておくわ。」とKさんが言ってくれました。
電子ピアノもおもしろくなってきました。どんな音を、Kさんが当ててくれるのか楽しみです。また、練習します。