「生活の中で使わない身体で吹かないで。」と、フェランディスさんが言っていたことが、染みてきています。
普段日常生活でしないような、頑張ったカチカチの体で吹くのでも、リラックスしすぎて、緩んだ体で吹くのでもなく、フリーな体。
例えば、歩いて誰かと会って、握手する、その時のような身体と、彼は言っていました。
そう、思って自分の生活を振り返って見ると、掃除したり、炊事したり作業をしている時は、張り切って姿勢よくしていますが、何かを書いたり、パソコンを覗いたりしている時って、首を前に落としてかがんだ姿勢で、長時間。
このような姿勢で吹くと、いくらなんでもいい音はしないです。
それだけでなく、すっとこういう姿勢でいると、自分の健康にも良くないような気がします。
普段の生活の姿と言っているのはこのような姿勢ではないはず。
見ていると、フェランディスさんは、楽器を掃除してしまっている時も、歩いている時も、誰かと話している時も、とても自然体で、しなやかで、姿勢が良いです。
彼の毎日の生活のプロセスがあって、あの音と音楽。
考えれば、世界中の名手と呼ばれる人、達人と言われる人のライフスタイルは、その出てくるものとかけ離れていいるということはありません。
この人があって、この作品。
私も自分の生活を見直す決心をしました。