蟲鳴くや 花露草の 晝の露
正岡子規
病院の庭に萩も咲いていました。
秋風は 涼しくなりぬ
1921年39歳の時の作品です。
露草は、万葉集にも読まれた東南アジア原産の花。古くは月草と呼ばれていました。
病院の庭に萩も咲いていました。
秋風は 涼しくなりぬ
馬並(な)めて いざ野に行かな
萩の花見に
万葉集 作者不詳
萩は Lespedeza bicolor
var. japonica
名前も日本原産。
両方とも秋の季語ですが、結構暑い時から咲いています。
それでも見たら秋の気分になってきます。
中秋の月にすすきと月見団子と萩や露草を備えたそうです。
「秋の交響曲」はヨハネス マルクス(1882-1964年)オーストリア=ハンガリー帝国 グラーツ生まれ、オーストリアグラーツ没(カールマルクスとは関係ない)
1921年39歳の時の作品です。
父の希望で法学部に入りますが、哲学、芸術史に移り、父と決裂します。
26歳から作曲。
150曲の作品を残しました。
1914年から1917年までウィーン大学の音楽理論の教授になります。
1922年ウィーン音楽アカデミーの院長になります。
1932.33年にトルコ政府の委嘱でアンカラ音楽院の設立に寄与します。
1922年ウィーンで初演されました。
全67分の大作です。
ヨーゼフ マルクスの公式ホームページ
http://www.joseph-marx.org/en/herbstsymphonie.html#top
「秋の交響曲」
第1楽章 A Song to Autum(秋に寄せる歌)
第2楽章 Dance of the Noonday Spirits(真昼の精霊たちの踊り)
第3楽章 Autumnal Thoughts(秋の想い)
第4楽章 Poem to Autum(秋に寄せる詩)
第一楽章「秋に寄せる歌」