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宮城道雄をしのぶ箏の夕べ

2011-06-20 21:30:52 | コンサート

今日も雨。梅雨らしいお天気が続きます。この時期はやっぱり紫陽花。紫陽花も種類がたくさんあって、近所を見回して見るだけでも、いろいろ見つかります。これは一般的な手毬型のあじさいで、カステリンというそうです。

日曜日に、「第39回 宮城道雄をしのぶ箏の夕べ」~春秋をうたう~
を聴きに、いずみホールに行ってきました。
母が出るのですが、「お父さんを連れてきて。」と言われて、牧野から山手に迎えに行って、京阪を使って京橋まで。
父81歳、元気ですが、時々変。道はもうほとんど忘れています。仕事で30年間京橋まで京阪で通ったのに、京橋に着いても「ここどこやったかな?こんなとこはじめてきた」と何度も言います。何度かは一生懸命説明するけれど、説明を聞いても思い出さないし、数分後にはもう忘れて同じ繰り返し、しまいに「京橋。そう?初めて?」と何度も答える父との珍道中。

宮城道雄は1956年に亡くなりましたが、直弟子の須山知行先生、中島警子先生が主催される桐弦社を中心に開催されています。
プログラムは宮城道雄の曲を中心に構成されていますが、まったく飽きないどころか毎回、彼の曲の奥深さ、チャレンジ精神には驚かされます。

今回は「秋の調」小林愛雄(ちかお)作詞による箏、尺八、ソプラノによる合奏は、ドイツリート風で、歌詞も、翻訳詩のようです。

秋の日のためいきに 落ち葉とならば 河に浮かびて
君が住む宿近く 流れていこうよ 流れていこうよ

ふけてゆく秋の夜の こおろぎとならば 草の葉かげに
君が住む窓近く 夜すがら鳴こうよ 夜すがら鳴こうよ

基本5音で、作り出す世界の多様さにびっくりします。

「春の賦」は大合奏、箏独奏、第一箏、第二箏、三弦、十七弦、尺八、笙、フルート、打物という編成で、本当におめでたく、春を言祝ぐという感覚に酔いしれました。

没後数十年を経ても、宮城道雄という作曲家は、目が離せない。


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