音楽の喜び フルートとともに

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子どもたち

2008-05-28 00:21:23 | Weblog

放課後の児童会には養護学校から通っている児童もいます。
「うー、うー。」というしか発音できないRくん3年生。
他のこどもがやっている宿題が気になって、気になって仕方ありません。
人の宿題に手を出すのですから、子どもたちは黙っていません。
とげとげしいやりとりが続きます。
その度に「やめて」「怖く言わなくてもRくんはわかるよ」
私はそのうちにRくんがいろんなことがわかっていることに気がついてきました。

そこで、人の本に手を出そうとしたときに、「Rくん、あなたが触っていいのは、自分のものか、みんなで遊んでもいいことになっているもの、それから、他の子が持っているもので、その子が「触っても良いよ」っていったものだけなんだよ。」と話しました。

「Rくんが触っていいのはどれ?」ときくと、Rくんはみんなで使っていい漫画のところへいきました。
「そうだね、Rくんはよくわかっているね。それと他の子がどうぞっていったときだけだね」


すると「どうぞ、触っても良いよ」3年生の女の子が、自分の宿題ノートをポンとRくんに差し出したのでした。

それをすぐにつかんだRくんに「よかったね。ありがとうって言って使うんだよ。」って言うと、すぐに他の子が「先生、Rくんは話せないんだよ。うーうーしか言えないよ。」って教えてくれる。

「そうだね。先生もRくんの言っていることほとんどわからないよ。でもね、よーく見てるとわかることもあるんだよ。今はほら『ありがとう』って言ってくれてるよ。ほら、よく見て、Rくんうれしそうにわらっているよ。ね、『ありがとう』って笑ってるよ。」

「ほんとだぁ。」「うれしそう。」「よかったね」

そして、3日ほど空けて、また児童会に入った途端。そのときそばにいた子どもたちが走ってきて「先生、Rくんが話していること私、わかったよ。『ちょっと、待って』って言ってたみたい」
「私もわかったよ、昨日ね『これがすき』って言ってたよ」

本当に子どもにはびっくりさせられます。あなたたちのポジティブな力は私の希望の光です。
このトピ音楽とどう関係あるかって?こういう一つ一つの出来事が私に、人の前で表現してもいいよ。大丈夫だよ、きっとみんな受け止めてくれるよって音楽をするとき私の耳にささやいてくれるんです。音楽は孤独な作業だけど、孤立はしなくていいんだよ。ってね。

 


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