音楽の喜び フルートとともに

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やましき沈黙

2009-08-12 09:40:36 | 本・映画など
お初天神の右近の橘。実がなっていました。
昨日、無事楽器を治してもらいました。お盆明けまで、予約できないと聞いて、目の前が真っ暗になったところを、助けてもらいました。調子が良くなった笛で、とっても気持ちいいです。メンテナンスはいつものHさん。若い女性ですが頼りになります。信頼してます。
昨日はドレスとコサージュも完成!Mさん、Gさんありがとうございます。コサージュも想像以上の出来で本当に幸せものです。「うまくいくように、念を入れといたから」といGさんの言葉にも感動。
いろいろな人の支えがあって、音楽活動ができることを改めて実感。感謝、感謝です。

昨日BIG ISSUEを買ったら、「戦争を終わらせる」というテーマで特集してました。長野県松代の防空壕など、戦争遺産を保護する取り組みをしている人たちがいるそうです。

この前、ひめゆり隊のことを書きましたが、戦争末期、長野松代に大本営を移動させて、戦争を続行しようと言う計画があったそうです。
当時何処にもまだ無かった水洗トイレや、天皇を迎える豪華な和室。三種の神器を収める場所まで、作っていたそうです。それを作る期間を稼ぐための戦いが、沖縄戦だったそうで、たくさんの沖縄の一般市民のいのちが失われることになったそうです。結局松代大本営は一度も使われずに終戦。

NHKでも、戦後海軍の特攻作戦に関った人たちの反省会が開かれていたそうで、その録音を使ったドキュメントを放映していました。
空軍では「神風」特攻。海軍では、「回天」という人間魚雷。爆弾を載せた魚雷に運行の設備は無く、中に人が乗って、敵船を見つけて漕いで体当たりするという、海軍の特攻のための兵器だったそうです。
他にも潜水服を着て特攻する実験とか、人が直接特攻する新兵器をどんどん実験していたそうです。
その実験段階でも失敗してたくさんの兵隊がなくなったそうです。
当時でさえ、愚行と思えたその計画。

「なぜ止まらなかったのか?」という自問自答に、一人の人が答えていました。

「やましき沈黙」

「肉弾」と言う映画音楽をラジオで聴いたことがあります。これは、若い兵隊が「回天」に乗せられて、敵の船をめがけたものの、到達せず。海原を漂い、飢えと乾きで亡くなって、最後には骸骨だけになって、それでも魚雷は漂っている。というあらすじですが、映画を見ていないのに、その、平和な波間を漂うような音楽とともに、強烈な印象となって、私の頭の中に残っています。

市民を犠牲にした豪華防空壕建設。特攻。いずれもこれで勝てるとは、理性と知識のある人たちは思っていなかった。それも少なくない人々が。にも拘らず、とめることも出来ず、自ら手を染めていった。

人間ってなんて愚かなんだろう。

私も自分の中の、この愚かさのことを真剣に考えたいです。自分の中の「やましき沈黙」を

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