音楽の喜び フルートとともに

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加藤唐九郎

2010-06-16 22:31:53 | 哲学
昨日、白から緑また、白と変化する紫陽花があると書いたら、見つけました。アナベルと言う名前の紫陽花です。家から職場の児童会まで約3キロ。その間に見つけました。昨年、なかなか変化しない紫陽花があるとブログにのせてしまったのですが、実は、ほとんど変化しない種類だったのです。知らないことがまだまだ世界にはいっぱいあります。

NHKの「あの人に会いたい」で見た、加藤唐九郎さんの、言葉にどっきりしました。
捏造事件を告白して、世間から避難され、再起不能に見えた、唐九郎さんは、その後陶芸の道に専心し、素晴らしい作品を世に出し、世間の評価が180度変りました。

「欲は消えない、物見りゃ欲しいし、女見ればボーっとなるし、私達はもう宗教では救われない。信じきれないところがどうしてもあるんですよ。それを救うのは陶芸しかない。」
「年を取ってつくる度に、前のより良くなってないと嘘だ。」
「自分の作るものが良くなくっちゃ、どんなに社会に評価されても、金があっても、力があっても、さびしいと思うね。」

「陶芸」「作るもの」ってところに、「芸術」といれてもいいし、「演奏」と入れてもいいし、自分の「仕事」と入れてもいい。
一意専心、私もいい仕事しよう。精進精進。

北国の春のおとずれ

2010-06-15 23:01:24 | 名曲
ポージブーケミミ。紫陽花って、たくさんの種類があるんですね。探してたら、本当に疲れてしまいました。
白から青、紫、ピンク、赤と変化していく花ばかりではなく、白から、緑また白と変化するのも、あるそうです。おもしろいなぁ。

夕方Sさんと合わせ。
チャイコフスキーの弦楽四重奏「アンダンテカンタービレ」
冒頭のテーマは、曲の中で3回くりかえされます。
旋律は同じですが、伴奏はそのたびごとに全く違います。
つらく厳しい凍土の冬。初めの部分は、中音域でその、冷たい透き通ったような情景が浮かびます。2回目は曲の中間再現部。音域は低音に移り、今度は、寒さに立ち向かう勇気のような、強さを感じます。
最後は、さらに低音に移り、もう、動きはなく、ドカーンと全音符で鳴らすだけ。
この音を聴くと、北国の春の表現にただただ、感動してしまいます。

私たちの地域の春は、暖かくさわやかな風、穏やかな気候ですが、
ロシアに来る春は、長い、長い冬の後、凍土の地中深く動く水の流れに始まり。いきなり氷を割る怒涛の濁流。一気に咲き誇る花々。
テーマは全く同じなのに、このドカーンという、音だけで、目に見えない冬の終わりと、春の訪れを一気に感じさせて、この曲は終わるんです。

ただ、冬、春と言うのは、私の主観ですが、これに人の一生に重ねあわせることもできるでしょう。人生は良いことばかりではない。冬のような逆境の中、さまざまの苦難に耐えたり、闘ったり、また、手に息を吹きかけるような、はかない暖かい瞬間もあったり、苦労は永遠に続くように思えたり、しかし、いつかは誰のもとにも、やってくる暖かい春の予感。

本当に名曲です。

土日ブログおやすみ

2010-06-14 20:34:28 | Weblog

ガウラ 白蝶草。花粉を媒介してくれる蝶を守るために、蝶の形をした花は多いです。共生関係っておもしろい。

土日はブログ投稿を休むことにしました。
土曜日は、児童会、開室のため、仕事。20人ほど着た子どもの内、半数が地域のハッピーと言う事業で、児童会から学校へ。跳び箱指導を受けていました。
後、半数は児童会に残りましたが、8時半から18時まで。子どもにとっては長いです。しかも、午後から、野球大会があって、校庭は使えません。
指導員がビンゴゲームをしたり、家から持ってきた、家庭ゲームをいくつも並べて、ゲーム大会。身体を動かしたい子どもも多く、何とか、楽しく過ごしてもらうために工夫をしました。そのおかげもあって比較的穏やかに過ごすことができました。
これくらいの人数なら、ずっと大人の注目を浴びていたい子どもにも満遍なく気を配ることができます。

日曜は、午前中はAさんとギターフルートのアンサンブル練習のため、楽器屋さんで合わせた後、息子の水泳大会。
ギターでボルンのカルメンから、ハバネラとボヘミアの踊りの伴奏をやってもらうなんてメチャクチャに良く付き合ってくれています。次は本番!ちょっと心配。

午後、体育会系の親をやるのは初めて。
「雨の中、泳ぐの?」
「プールに屋根は無いの?」と質問を立て続けにして、息子に思いっきり軽蔑の眼をむけられました。
「あるわけないやん。」
「ママだって、こう見えても、小学校の時は、水泳部で、北河内大会に行ったし、毎日1万メートルくらい泳いでたのよ。」
と、親の威信を回復するために、遠い昔の履歴を引っ張り出して言い訳。
それでも、親としてうれしい日でした。


良い音を出すことを目的としない。

2010-06-11 21:46:28 | レクチャー、マスタークラス

立葵の季節がやってきました。この花が咲くと暑い季節が来たという気がします。
ハイビスカス科。今から秋までいろんな色の立葵が次々と咲きます。

朝ピアノのSさんと9時から合わせ。その時間しか、とれなかった。めっちゃ忙しい二人です。今日、見つけたアンダンテカンタービレの第2主題の伴奏。弦楽器が刻む8分音符のピチカートの上に旋律が乗るのですが、なんだか以前から違和感。通常だと、一拍目が大きく、少し長めに後は軽く演奏するのですが、思いついて、一拍目と2拍目を間を置かず、弾いてもらい、3、4拍目を減衰し、丁寧に。
いい感じ。こうすると、1、2拍目は雪がシンシンと降っている。宿命や運命の音と言う感じですが、3、4拍目はそれに反して、暖かみやぬくもりを感じさせるのです。
そして、そこに乗る第二主題は運命に立ち向かう人間の勇気。
ちょっとしたことですが、これだけで演奏が天と地ほど違います。おもしろい。

昼は児童会。
夜は心と身体のワーク。
フランチェスカ ダ リミニの第二主題を演奏しました。
やはり、ワークをやった後では、音の伸び、切れが全く違います。
呼吸もたっぷり使えます。
身体を動かすことに、意識を向けるのではなく、どうしたら楽に滑らかにうごけるか?と言うプロセスに集中します。
痛みが出るところまで動かさない。動きそのものが目的であって、どこまで動くか?という事を目的としない。
これって、音楽そのものじゃないかって気がしてきました。
「いい音を出すことを目的にしないことだね。」と講師に言われました。
深い。


シエラザード

2010-06-10 21:04:33 | 名曲

サポナリア・バッカリア、ナデシコ科です。ヨーロッパ原産ですが、道灌草とも言って、江戸時代、西日暮里の道灌山の薬園に植えられていたので、この名がついたそうです。結構古くから日本に来ていたようです。

「シエラザード」はリムスキーコルサコフの交響詩をフルートとピアノに編曲したものです。随分大胆な。
シエラザードは、千夜一夜物語のヒロイン。
女性と結婚しては一晩相手をさせ、殺してしまうという、恐ろしい王様と結婚したシエラザード。
妹に会いたいので一日待ってくれと命乞いをします。妹は姉におもしろい話をせがみ、その話を王は聞くうちにあまりのおもしろさに次が聞きたくなります。
王はシエラザードを殺さずに、お話は結局千一夜続きます。

お話が終わる頃、王は寛容さを身につけ、シエラザードは王と末永く暮らしました。
有名なアラビアンナイトです。

これをリムスキーコルサコフが1888年作曲しました。4楽章はそれぞれ、
海とシンドバットの船
カランダール王子の物語
若い王子と王女
バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。
と標題がついていて、それぞれの物語のキャラクターが際立っています。

長い管のロングトーンを、ピアノの和音を、ガーンと鳴らして、表現するのはかなり難しいです。音符が書いてある分量だけ待ったのではとても間持ちがしません。
また、ヴァイオリンで表現されるシエラザードの主題。弦で思い切り引っ張る装飾音を、ヴァイオリンと同じように表現するのは無理。
それでも、フルートが出来ることだけにこだわっていては、楽器の制約の中に閉じこもったおもしろく無い演奏になってしまいます。
結局、ヴァイオリンの表現できることと、フルートのできることの間におもしろい演奏、新しい表現が生まれるのだと思います。それがこういう編曲ものをやることの醍醐味。どちらの限界まで挑戦すること。それが、この無謀な試みの意義じゃないかな?
どんな演奏になるのか、楽しみにしています。


梅田でレッスン

2010-06-09 21:49:25 | レクチャー、マスタークラス

京阪電車の車窓から、大阪城が見えます。写真に撮ったら豆粒くらいになりました。今のは、だいぶ小さな複製だそうですが、それでも、美しいと思います。ツインタワーの上から見ると、お堀がきれいな5角形。京阪をはさんで対岸の土佐堀、大川も大阪城のお堀の一部で、実は壮大なお城です。

今日は梅田でレッスン。
エレルトの4.5番。ずっと同じ8分音符が書いてあっても、同じに演奏するのでなく、メロディを探してその音をテヌートで吹くこと。レガートは音と音がつながりながらも、くっきりと前の音と、次の音が変ること。
エレルトはへそまがり、芸術は自然を模倣しようとするものですが、難しいことをやったらかといって、それが出来るとは限らない。エレルトはピカソの絵のよう。ピカソは、3次元でみえるあらゆる角度から見た顔を2次元の紙に一つにして見せて表現した。子どもは、顔を下から見て、正面から見た顔に大きな鼻の穴を書いたりするでしょ。エレルトはそんな感じ。
なるほど、おもしろくなってきました。
テレマンのファンタジーは、やはり大切な音を見つけること。導音や、インノミネなど、曲を構成するリズムや音を見つけること。
タファネルのフランチェスカ・ダ・リミニ。美しいメロディは、自分が吹いている感じを無くすこと。12時間くらい休まず、集中して、練習する。落ちていくと、それは、集中できてないということそうやったら、最後には自分が吹いている感じがなくなる。その後指を引き剥がさないと、指が開かないくらいだよ。
まだまだ、練習が足らないようです。

レッスンの後、ギターのAさんと合わせ。大学時代の友人と、19日に、千里中央の老健施設でボランティアコンサートをします。1時間のプログラム。ギターとの手持ちの楽譜が少ないので、作ったり。大変ですが楽しいです。大学時代の戻ったみたい。13日にも練習することになりました。


女同士

2010-06-08 23:18:11 | Weblog

6月はやっぱり紫陽花。今日は朝、にわか雨がありました。

幼稚園の園庭を借りて、子育てサロンで、しゃぼん玉遊びをしました。
私の知り合いのしゃぼん玉おじさん(実は技術系のサラリーマン)によると、水:洗濯糊(PVA):ファミリーフレッシュコンパクト=10:8:1に混ぜると、なかなか壊れないしゃぼん玉ができます。小学校でやる時には、中に人が入ります。
今日は、うちわの柄だけにしたものを、つかいました。2歳児でも、液につけてふるだけで、大きなしゃぼん玉が、いくつもできます。
小雨とは言え、こんな日に来てくれるのは、やっぱり男の子がおおいです。
2歳男児の手を引いて、だっこひもに6ヶ月の赤ちゃん。
お母さんはたいへんです。
離乳食に、湿疹、鼻水。悩みの種はつきません。私達スタッフが子ども達を見てその間に、お母さん同志少し、話して元気になってもらいます。

暖かい赤ちゃんのぬくもりを腕に、残したまま、帰る途中、近所の年配のご婦人に会って世間話。今度は自分の子育てがうまく行かない話を聴いてもらい、癒されました。良い地域だと思います。

夜はSさんとアンサンブル。今度は仕事の話を聴いてもらい、音楽でパワーアップ。女の繋がりばんざい!


発表会まであと20日

2010-06-07 21:58:47 | レクチャー、マスタークラス

発表会まで、後20日あまり。朝から、レッスン。みんな目の色が変ってきました。
楽譜を追うだけで精一杯だったのが、余裕が出てきました。
そうなると、もう一段のレベルアップ。

音程、ニュアンス、音質に欲求が出てきます。ここまで来ると、やっぱり「基本に立ち戻れ!」です。

曲を攻略するために、モイーズのソノリテを活用しましょう。跳躍の練習は、今やっている曲だけでなく、その後の自分の演奏レベルを必ずアップすること請合います。
特に、曲は音域や、使う音が決まっているので、練習時間の初めの5分でいいので、跳躍の練習を一つするだけで、すべての音を練習することができて、唇の柔軟性や、腹式呼吸の練習にもなるのでお勧めです。

ワンパターンの練習に陥ると、脳は働かなくなってしまうので、常に、新しい練習方法、自分だけのメソッドを作るのも、お勧めです。
できないからと、同じところを、同じパターンで練習するだけでなく、少し違う形にしてみて、いろんな角度から練習してみると、ぱっと道が開けることがあります。

脳が退屈してサボってしまわないように、創造的な練習をしましょう。
ちょっと、自分にしては、難しい。すごくでは無くて少し難しい課題を与えることが、効率的で楽しい練習のコツです。


ふれあいクッキング

2010-06-06 00:08:49 | 子ども

今日は、土曜日。小学校で、ファミリークッキング。

地域に住んでいる人なら誰でも参加できます。
主に来るのは小学生ですが、幼稚園。未就学児、保護者。地域の大人誰でも。

今日は、地域の人と、子ども達が作っている畑で取れた、じゃがいもとたまねぎを使います。
サンドイッチをおいしくつくる。コツを伝授。中に入れるゆでたまごは、沸騰したお湯につけるとつるりと向けます。
その時落としたパンの耳を卵の液と牛乳と砂糖につけて、パン耳フレンチ。
新じゃがのスープは、取れたてのたまねぎと、じゃがいもをたっぷりのお湯とコンソメでゆで、水がなくなったらなめらかにつぶして、牛乳を加えて煮ます。絶品でした。
最後は、子ども達のお楽しみ。ばななにバニラアイスと、ホイップクリームを飾りつけ、チョコを細かく刻んでかけます。

味もよかったですが、なお、うれしかったのは、前回来ていた子ども達が、以前は指示待ちだったのに、「どうするの?」というので、「黒板のレシピを読んだ?」と言うと、前回は「エーッ、よんでーや!」と、不平たらたらだったのに、取り合わないでいたら、今回はすぐに思い出して読みに行って、「玉じゃくしでつぶすって書いてあった。」と、自分で、動けるようになっていたこと。
片付けまで、楽しんで協力してくれたこと。

少ない出会いの中で、子どもたちが、育っていることが実感できたことがとてもうれしい半日でした。


体育祭と打合せ

2010-06-04 22:02:21 | Weblog

大金鶏菊。黄色い花は、たくさんあります。黄色にしか反応しない虫もたくさんいます。花粉を運び種は違うけれど、みごとに共生しています。

今日は次男の高校の体育祭。自転車で30分。坂道うちからは、ずっと登り。暑かった。しかし、子ども達は元気。ほとんど自分達で運営し、応援合戦に燃える。若いっていいなぁ。

夜、発表会前の打合せ。受付や舞台の係りを決めたり、お花や写真、DVD、リハーサルの順番、立ち居地など、詰めました。

人数が多く、ピアノの生徒さんはほとんどが子どもなので、出演者だけでなく、お母さんの手も借ります。
舞台配置も、紙に起して、ホールスタッフにも渡します。
段々、形になってきました。