おススメ度 ☆☆☆☆
ヘルプとは、家事手伝いのこと。
1960年、南部アメリカ。まだ、黒人差別が強かった時代。
白人は豪華な家に住み、大きな車を乗り回していた。一方、家事は、黒人に任せていた。特に、子守はまかせっきりで、子供は黒人に育てられた。
そんな環境に育ったが、大学を卒業後ライターを目指す一人の女性。彼女は黒人の置かれた現状を書いて出版しようとした。
しかし、当時の社会では、そんなことがばれたら、抹殺されるような状況だった。
そんな時、主の家で指輪を拾い、売ろうとして黒人が捕まった。
これに憤慨した黒人たちは、次々に自らの体験談を語りだした。
黒人差別という、重苦しい問題を、シリアスにならず、笑い飛ばすユーモア、それに応える演技陣の絶妙さによって、ヒューマンな映画に仕上がった。
一方で、白人社会も丁寧に描いていて、パーティに明け暮れる白人社会。同じトイレを黒人に使わすのが汚いと、外に黒人専用のトイレを作ろうと運動す女性。何事も、白人社会のルールで切り捨てようとするひとたち。
2時間余の長尺だが、飽きさせない。
(以下 ネタバレ)
ラスト近く、ヘルプの本ができて、成功。
著者は、ニューヨークに招聘され、万々歳で終わるかと思ったが、この映画は最後に仕掛けがあった。
フォークやスプーンを盗んだとして、ヘルパーが問い詰められ解雇されるのだ。
しかし、娘は自分の母親のような彼女との別れがつらく、泣きじゃくる。
それを振り切って家を後にする彼女の凛とした態度に涙する、感動のラストだ。
ヘルプとは、家事手伝いのこと。
1960年、南部アメリカ。まだ、黒人差別が強かった時代。
白人は豪華な家に住み、大きな車を乗り回していた。一方、家事は、黒人に任せていた。特に、子守はまかせっきりで、子供は黒人に育てられた。
そんな環境に育ったが、大学を卒業後ライターを目指す一人の女性。彼女は黒人の置かれた現状を書いて出版しようとした。
しかし、当時の社会では、そんなことがばれたら、抹殺されるような状況だった。
そんな時、主の家で指輪を拾い、売ろうとして黒人が捕まった。
これに憤慨した黒人たちは、次々に自らの体験談を語りだした。
黒人差別という、重苦しい問題を、シリアスにならず、笑い飛ばすユーモア、それに応える演技陣の絶妙さによって、ヒューマンな映画に仕上がった。
一方で、白人社会も丁寧に描いていて、パーティに明け暮れる白人社会。同じトイレを黒人に使わすのが汚いと、外に黒人専用のトイレを作ろうと運動す女性。何事も、白人社会のルールで切り捨てようとするひとたち。
2時間余の長尺だが、飽きさせない。
(以下 ネタバレ)
ラスト近く、ヘルプの本ができて、成功。
著者は、ニューヨークに招聘され、万々歳で終わるかと思ったが、この映画は最後に仕掛けがあった。
フォークやスプーンを盗んだとして、ヘルパーが問い詰められ解雇されるのだ。
しかし、娘は自分の母親のような彼女との別れがつらく、泣きじゃくる。
それを振り切って家を後にする彼女の凛とした態度に涙する、感動のラストだ。