ひろの映画見たまま

映画にワクワク

日本映画「KOTOKO」、見るにはかなりの勇気が!

2012-04-28 15:59:37 | 日本映画
おススメ度 ☆
     変わった映画の好きな方 ☆☆☆☆

たまたま、観賞した日時に、主演のCoccoさんの舞台挨拶があった。

ほっそりした華奢な感じで、歌はもちろん、絵をかいたり色んな創作活動をされている方で、当日劇場では、Coccoさんの作品が展示されていた。

だが、映画の方は、揺れ動く映像、甲高い不快音の連続、血まみれの映像、リストカットなど、生理的に受け付けがたい作品だ。

塚本監督の「鉄男」ほかの作品でならされているのと、昨今のホラー作品にもやや免疫の私には、興味深く見られた。

新しいといえば新しい。

主人公コトコには、赤ちゃんがいる。

コトコは、現実ともう一つ別のものが見える。

で、前半、赤ん坊が泣き止まず、あやすのに苦労して、うろたえる場面。母子のきずなでありながら、コミュニケーション不良の場面が続く。

実際、赤ん坊の泣き声に辟易した経験があれば、もうやめてくれと言いたくなる。

で、幼児虐待で、赤ん坊は、沖縄の実家に預けられる。(その後は、子供とのコミュニケーションは続けられる)

突然、作家(監督が出演)が、コトコの歌に惹かれて、近づき、結婚まで申し込む。

そこから、今度は夫虐待があり、夫は愛ゆえに虐待を受け入れる。だが、一方でリストカット。

ことほどさように、ありえない幻想的なそれでいてホラーな画面の連続で、いら立ちの限界に導かれるが、Cocooの歌に癒される。

ベニス映画祭で特別賞を得たというが、新しい映像としての価値は認められている。

ただ、一般の客がどうとらえるかは、難しい。

ラスト近く、Coccooが雨の中下着姿で歌い舞う姿は幻想的だ。

コメント
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